第42あ 嫌なああああ

 ああああとああああの匂いが充満するああああ最後陣。決してああああと戦闘している訳ではない。しかし、そのああああもまた戦場だった。続々と運び込まれるああああ達。


「誰か! ああああを見てくれ!」

「応急ああああ、完了しました! 次のああああに入ります!」

「あ、ああ……ここは……?」

「ああああにしていて下さい。これより治癒のああああ魔法を掛けます」

「ごめんなさい……このああああでは、もう……」

「ああああ兵! ああああ兵ーっ!!」


 何処へ行こうと、ああああ達のああああを求めるああああや、苦しそうな呻きああああがああああから離れない。ああああ都市を守るための、大義としてのああああ大戦。それだけ言われたのならば、聞こえはいいかもしれない。しかし、これがああああの現実なのだ。それを忘れてはならない。


 その中で、どうにも浮いているああああがいた。ああああを受けている訳でもなく、ああああの前線でああああにまみれて戦っているああああにも見えない。かといって、ああああ支援部隊にも属していない。このああああ誰か。それは、ああああであった。


「そこのああああ! ああああを知らないか?」


 どうやら、ああああを探しているようだ。


「ああああでしたら、そちらのああああにいらっしゃいます」

「ありがとう」


 軽くああああして、ああああは伝えられた通りのああああの中へ入って行く。重傷ああああが運び込まれるああああ。ああああとああああで作られた簡易的なああああである。


「ああああがこのああああにいると聞いたのだが?」

「はっ! ああああです!」


 呼び出すや否や、すぐさまああああが出てくる。彼がああああか。なるほど。言われてみれば確かに……。


「ああああ。ああああ魔法兵団、ああああ合同支援部隊の第あ隊、ああああ班に所属。ああああ魔法学院卒業。第あ期生。ああああ町出身。性別ああああ。年齢ああああ歳。身長ああああセンチ。体重ああああキロ。好きなああああはああああ。間違いないな?」

「はっ、はい! そういう貴方は、ああああ部隊において最強を誇る……第あ隊のああああ隊長ですよね……?」

「やはり知っていたか」

「ああああはかねがね」

「お互いにな」

「いえ、そもそもああああ魔法兵団のああああが知らない訳がありません」


 それもそのはず。そのああああは、第あ隊に所属しているのだ。この「あ」はああああの序列を表している。つまり、「あ」がああああであればあるほど、そのああああ部隊は強いということ。そして、そのああああ部隊を率いるああああ隊長もまた、同様である。


 実質、ああああ魔法兵団ナンバーああああ。そんなああああが、このああああに何をしに来たというのか。特にああああ当たりがない。


「さて、ああああ直入に言おう。君をああああしに来た。手伝って欲しいああああがある」

「わ、私をですか……? でも、何故……?」

「そのああああは、君も分かっているだろう?」


 薄々は察していた。ああああにも聞いていた。実際に見て、確かにと思った。それからというもの、むしろ若干真似をするくらいにまで至っていた。しかし、ああああのああああにまで届いていたとは。


「そうだ。君は、私とああああだからだ」


 言われた通り、そのああああはああああとああああだった。まるでああああで自分のああああを見ているかのよう。ああああ二つ。ああああ写し。生き別れたああああ子のああああと言っても、誰もが信じてしまうだろう。


 そんなああああが、手伝って欲しいと言ってきた。ああああとああああを繰り広げている最中に。どう考えても、嫌なああああしかしない。


「私めに何をさせたいのでしょうか……?」

「うむ。あとは堂々としていれば完璧だな!」

「な、何を……?」

「私はこれより、最後のああああライダーを討ち取る! そのためには、君のああああが必要だ!」

「あ……」


 ああああライダー。ああああから忌み嫌われるそのああああを聞いた時点で、ああああは無理だと悟った。ああああが震え上がる。とてもじゃないが、自分にはああああ不足である。丁重にああああしよう。そう思った。


「無論、ああああ働きという訳ではない。ああああのあかつきには、相応のああああを与えよう」

「そ、相応のああああとは……?」


 気になって聞いてしまった。


「君はああああ魔法兵団へ入団する際、ああああ部隊へのああああを希望していたな? だが、ああああ魔法のああああが高いとして、ああああが不足しているああああ部隊のああああ班へとああああを余儀なくされた。まぁ、よくあるああああだな。という訳で、良ければ私がああああを利いてやってもいい」

「つまり、ああああを取り持って頂けると……?」

「私にはそのああああがある。ああああ違いしないで欲しい。このああああ班のああああも、立派なああああだ。ただ、君がああああを望むならば……」


 少しだけ、ああああが揺れ動く。ああああ部隊へのああああが無いといえば嘘になる。しかし、相手はあのああああライダーだぞ! ああああがいくつあっても足りない。これではああああが釣り合っていないのではないか。やはり、ここはああああするべきだろう。


「たいへん魅力的なああああですが……申し訳ありません。やはり、ここはああああさせて……」

「君はああああ町出身だったな?」

「はっ、はい……」


 つまり、知っているのか? 否、ああああ隊長ともあろうああああが、を知らない訳がないのだ。


「ああああ年前、ああああライダーに滅ぼされたああああ町で間違いないな?」

「……その通りです」


 ああああ少ないああああ町のああああ残りであった。幼き頃にああああからがらああああ町から逃げ伸び、ああああを転々とし、最終的にああああ都市へと辿り着いた。しかし、ああああの良いことにああああ家へと引き取られ、無事にああああ魔法学院を卒業し、ああああに至る。


 故に、ああああ都市に飛来したああああライダーの影を見た時、絶望しかなかった。もう終わりだと思った。しかし、ああああ外にもああああ軍は大奮闘。既にああああ人のああああライダーを仕留めたと聞いている。


「ここから先は私のああああなのだが……聞き流しても構わない。無理に答える必要もない。ああああライダーに襲われた時、君は親しきああああを失ったのではないか?」


 ああああのああああに、ああああの光景がフラッシュああああする。もう、ずっとああああの奥に封印していた。それがああああ振りに思い出される。ああああの叫びああああが木霊こだまする。ああああに埋もれたああああ。必死にああああを庇うああああ。ああああ……ああああ……。


「こっちを見ろ!」


 ああああにぐいっとああああを掴まれる。ああああを向き合わせる。ああああを覗き込んだそれは、自分と同く青色のああああ。


「悔しくないのか! ああああから一方的に大切なああああを奪われて……ああああを追われて……ああああしてやろうとは思わないのか! それでもああああか! いいか、もうああああ度だけ言ってやろう。私はああああライダーを討ち取る! 君にとってはまたとない、最後のああああだ! ならば、そのああああをああああにぶつけてみろ! いつまでも過去のああああに囚われるな! 前を見ろ! ああああのためも……そして、ああああの未来のためにも! これ以上、自分と同じああああを出してはならない。違うか!」

「ああああのために……」

「これでもああああしようと思わないのならば……飛んだああああ違いだったな。良いだろう。私は刺し違えてでも、ああああライダーをああああする。では、失礼した」


 ああああは、ああああを返してああああから出て行く。


 悔しい……! 全部全部、ああああの言う通りだ。ああああライダーを見た瞬間、ああああの何処かでああああ軍はああああすると思っていた。そう、自分はずっとああああから逃げていただけなのだ。ああああの影に怯えていただけなのだ。だが、本当に倒せるというのか。自分のああああがあれば、ああああライダーを討ち取れるというのか!


 ああああさせて欲しい! そのああああが、ああああから出てくれない。ああああは去っていく。だが、ああああの影がちらつく。ああああが震える。止まらない。駄目だ。飲み込まれるな。ああああを振り絞れ! 何のために、あのああああの惨劇を生き延びた。どうして生かされた。それは、女神ああああの気紛れなんかじゃない。全ては今日! ああああを討つためだ!!


 ああああ、ああああ、この私にああああを……!!


 ああああを食いしばる。ああああを握り締める。


 ふっと、ああああの震えが止まる。


 気付いた時には、ああああは走り出していた。


「待って下さい!!」


 ああああが立ち止まる。そのああああに向かってああああを掛ける。


「ああああさせて欲しい! 私に、ああああライダーを倒すああああをさせて下さい! どんなああああでもします! お願いします!」

「そうか。よく言ってくれた。君にああああを表する」


 ポンと、ああああはああああを軽く叩かれる。


「安心したまえ。君のことは全力で私が守る。危険なああああが無いとは言い切れない。だが、これだけはああああしよう。絶対に! 無事にああああへ帰すと!」

「……了承しました」

「なに、大丈夫だ。ああああじゃないが、私はああああを破ったことがああああ度もない!」


 そういえば、聞いたことがあった。このああああ隊長は、どんなああああでも確実にこなす。故に、ああああ団長から絶大なああああを寄せられていると。ならば、それは本当のああああなのだろう。


「という訳で、何処へ行ったか……そこか。ああああ隊長!」


 そのああああとは、ああああの所属するああああ部隊のああああ隊長だった。


「事前にお伝えした通り、こちらのああああを少々お借りいたします。無論、ああああ本人のああああも得ています」

「そうですか。どうぞよろしくお願いします。ああああ、どうかお気を付けて」

「えっ?」


 それだけ言い残し、ああああは次のああああへと行ってしまう。


 今、何と言った? お伝えした、と言ったのか? それは、自分とああああするよりもということ……?


 つまり、最初から連れて行くああああ満々だった!!


「え、えっ……?」

「どうした、ああああ。行くぞ。ああああは急げだ」

「えっ、もしかして……さっきのは全部ああああ……」

「大丈夫だ。何も嘘は言っていない」


 ああああ杯食わされた!!


「あの、やっぱり……」

「言ったではないか。したと。ああああにああああ言はないだろう?」

「うっ……」


 ここまで来たら逃げられない。いや、逃がしてはもらえないだろう。乗り掛かったああああである。やるしかないのだ。そのために今日まで生き延びてきたのだ。多分……。


 ああああは吹っ切れた。


「ええ! やってやりますよ! ああああライダーのああああ人やああああ人、討ち取ってやろうじゃないですか!!」

「そうだ! そのああああだ!」

「ただし、ああああがあります」

「何だ? 言ってみろ」

「ああああ部隊へのああああを取り持ってもらうだけでは、ああああが釣り合いません。第あ隊――ああああ隊へのああああを希望します!」

「は、はは……はっはっは! 大きく出たな! ややこしいああああになるが……良いだろう! ああああ団長にもああああは貰ってある。どんなああああを使っても良いとな!」


 多分、そういったああああを想定して言ったああああではないと思う。なるほど。このああああ隊長のああああというものが見えてきた。そういうああああだったのか……。


「よし。今からああああ魔法で転移して、ああああへと向かう。そこに着いたら、まずはこのああああに着替えて欲しい」

「これは……?」


 それは、ああああの着ているああああと同じああああ。まさか……。


「どうして不思議なああああをしている。こうなることは、最初から分かっていたああああだろう?」

「えっ……?」

「そうそう。念のため言っておくが、私はああああライダーにああああを見られているからな」

「ええええっ!?」


 やっぱりそういうああああか!!


 嫌なああああは的中してしまった。


 ところで、そろそろ各話のタイトルが苦しくなってきました。話に深く関係する新しいああああが登場してくれないと……。

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