第10話 高熱
高熱で倒れて5日目……
あと、1度でも超えたら死んでもおかしくない程に。
それでも、何とかそれだけは免れた。
とは言ってもまだ油断は出来ない状況である事には変わらない。
そして偶然にも、
「初めまして
「あ、はい! よろしくお願いします」
「それにしても、
「
「どう? ミリアス」
「そうね、魔力自体はかなり安定してるから大丈夫だけど、恐らく暴走時間が長かった事もあって、危険な状態もあった事を推測すると……もしかすると私の手には負えないかもしれない」
と言うのも、ミリアス曰く。
「本来魔力は決まった器の中に存在して、器が壊れると暴走するの……でも
「つまり、魔力と霊力の両方を持って安定してるって事か?」
「そういう事かな」
「
「そして、左側に魔力の器が同様の形で存在するの」
本来なら中央に霊力の器が存在する。
なのにも関わらず、
そのせいで、常にアンバランスな状態にあった。
だから、時より魔法を使っていたのだと思う。
「「1つだけ解決策があるわ」」
「それは?」
「「器の形状と形を変えて、器を強化するの!」」
『仲良しか!ハモリすぎ』
ただ、そうなると更に
俺としては反対だった。
だけど、そうも言ってられない状態である事は変わりなかった。
「「善は急げ! 今からやるわよ」」
「
「いや〜俺としても少しばかり直して欲しい所なんだよな〜」
そんな会話をしていると、
「全く、見てらんないわね! ね、
「全くだ」
「誰だ、お前ら!」
「全く、我が主を殺す気か」
「本当にそうよね〜」
2人の少女と少年は
「我が名は、
「私の名は、ユナよ」
2人の少女と少年は名を名乗った。
「君たちはいったい……」
もちろん、
なんせ、突然現れたのだから。
「さて、
「御意」
正直、聞いたことの無い魔術と呪術だった。
『こいつらは、一体なんなんだ』
そして、黄金色の光に
「「我が主の力を解放せよ!」」
光が広がり顔色の良くなった、
「「これで、終わりだ(ね)」」
「みて、
「うん、ミリアス見てるよ!」
そして、強化されていた。
「まるで、白と黒魔術の魔法陣が混じりあって器としてあるみたい!」
「私達、陰陽師には中心に太極図みたいな器があるわ!」
「それって、どう言うことだ……」
「確かに変だ、本来ならそんな事って」
「そんな事はないわよ、それにその見方じゃないと
「飽くまでも魔力と霊力の安定の為に一部を解放したに過ぎない」
つまり、2人が言うにはまだ完全解放まではしてないって事なのか。
「全く、アンバランスにも程がある! どんな封印をしたらこんなになるんだ!」
「全くよ!」
2人はぶつくさ文句を言っていた、その中で気になった名前が飛び出してきた。
「あの
「そう?
「ちょ、ちょっと待て! 何故、
そう言うと、ユナと言う少女が答えた。
「それは、私達が
その言葉にそこにいた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます