第八話 千年桜

病院から家に帰った僕は、千年桜と言うものを地図やネットで探していた。一時間ほど調べてわかったことは、その桜は一年中花を咲かせていること、そして、どんな願いでも叶えてくれるということ。

「馬鹿馬鹿しいな…願いを叶えてくれるなんて…」

口ではそう言っても僕は本当に願いを叶えてくれるのだろうか…もし、叶えてくれるなら、二人は目を覚ますのではないだろうか…僕はずっとそう考えていた…そして僕は、

「行ってみるか…」

そう言って僕は、願いを叶える桜…千年桜がある場所に行った…




「これが、千年桜…」

そこには、冬だというのに満開の桜が咲いてあった。本当にこの桜が願いを叶えてくれるのだろうか…そう思っていると、

「あなたも桜に願いを叶えてもらうために来たの?」

いきなり後ろの方で誰かがそう聞いてきたので僕は振り向いた…

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