第三話 違和感
その日の夜、僕は探しものをしていた。
「やっぱりどこにもない…」
僕が探してるのは美雪と紫雷の小さい頃の写真だ。かれこれ一時間は探してるんだがそれらしきものは見当たらない…
「なんで、どこにもないんだ…?」
そう思っていた時、美雪の声が聞こえた
「健〜ご飯だよ〜!」
「分かった〜」
そして僕はリビングへと向かった…
「それで兄さんは何を探してたんだい?」
夕食を食べていると紫雷がそんな事を聞いてきた。
「別に紫雷には関係のないことだ」
僕はとりあえずそう返しておいた
「そっか〜」
「それよりも紫雷…」
「何?兄さん」
僕はさっきっから気になっていることを聞いてみることにした。
「お前まだピーマン食えねぇのか?」
「う…」
「兄さんもまだまだ子供だな〜」
美雪がそんな事を言ったのでやけになったのか紫雷が…
「わかったよ!食べればいいんでしょ!」
そして紫雷は諦めたようにしてピーマンを食べた…
そこで違和感に気づいた。この光景どこかで…
「健?どうかした?」
「いや…なんでもない…」
なんだこの感覚…
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