DからEへ変わる時

 テーマは「三時」、超・妄想コンテスト参加作品です。


      *




 DからEへ変わるとき。

 その狭間、その瞬間に、時の扉は開かれる。


 一時五十四分三十三秒。既にEの領域へ入ってしまっている。

 六時十六分二十二秒頃。頃などというものは美しくない。

 九時零分零秒。それはEからDだ。秩序を保て。

 十五時零分零秒。偽物だ。


 DからEへ変わるとき。時の流れの中で日に一度だけ訪れる。

 三時零分零秒。

 切り替わる時の向こうへ一歩踏み出すがいい。

 求めるものはそこにある。




               ― 了 ― 

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