ねじれたクリップと針金の続き
金庫の秘密
あのピッキング事件後、謝りに来た生徒達が、まさかの土下座をしてきたのは、あの人気グループの不祥事で広まっているのか、
校長である私は、一週間の入り口の掃除を命じて、その事件を有耶無耶にした。
私が、それだけのことにしたのは、あの鍵をどれだけピッキングしたところで、開くことは絶対にないからだ。
それは、扉の鍵が別の箇所に存在しているからだ。あの鍵穴はフェイクで取り付けたものだ。
本当の事を言うと、金庫をピッキングさせるように仕向けたのはこの私なのだ。
昔、この校長室の金庫をピッキングしてドアを開けたと犯人がいると、噂を流してその後、何人の人間がピッキングを結構するかを隠しカメラで、観察していたのだ。
これは、伝説として長く続き、定年までの私の密かな楽しみなのだ。
学生には悪いとは思うが、やめることはない。
完
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