碧木の独り言

 走って、走って、走って。辿り着けもしない場所へ行こうと、私は足を動かす。執念でも、自暴自棄でもない。私は目指しもせずに走っている。

 辿り着いたら、そこが限界になってしまう。果てになってしまう。だから、私は走り続ける。果てのない荒野を。

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