第379話 一歩的な戦い
ボス「てめぇ、何モンだ?」
何モンって……
俺「彼女達を助けに来た男だよ!!」
聞こえてるかな?
皆「ん~~~~~⁉」
東雲「え?え?」
口を塞がれてるけど、聞こえてはいるね
そう、俺だよ
俺「少し待っててね、すぐに助け出すから!」
さて、この人数……どのくらいで倒し切れるかな
ボス「さっきまで居た
ここにいるだろ?
皆「⁉」
俺「どこにも行ってないぞ」
ボス「ふざけるな!お前、どっから湧いて出やがった?」
俺「元からここにいたさ」
ボス「話す気はない、か」
いや、正直に話してるじゃん⁉
ボス「全員で一斉にかかれ!」
へぇ、お前は来ないんだ?
メンドクサイなぁ
俺「まぁ、いっか。元々全員倒すつもりだし」
武道の心得なんて全くないけど、今なら分かる
今まで観てきたアニメ、戦闘系のラノベ、コミック……その全てが俺の糧になってる
再現できそうな技が、体捌きが……思い出せる!
鉄パイプを持って襲い掛かる男には、武人系のキャラが使ってた格闘術で対抗する
まずは、掌底!!
鳩尾へ突き刺さる一撃で相手を止めて、足を払って倒れた所を蹴り飛ばす!
倒れた拍子に手放した鉄パイプは回収して、使わせてもらう!
他にも鉄パイプを大上段で振りかぶるアホには、剣道をテーマにした作品から“胴”を!
バットのフルスイングをするように殴り掛かってきた奴には、一旦下がって避けてから“面”を!
例え鉄パイプを持ってても、人数が3人同時だろうと……今の俺には勝てはしない
はははははっ!!!
鉄パイプでゴキン!ガキン!と殴り倒していく
さて、次は?
鉄パイプを構えて、次の相手を待つと
戦意を喪失したのか、誰も襲ってこない?
俺「来ないのか?」
ボス「どうした!ヤレ!!さっさと袋叩きにしろ!!」
「で、でもボス⁉オレたちにはコイツは」
ボス「もし逃げたら殺す!戦わなくても殺す!!」
うわぁ、可哀そうに
俺「戦うつもりが無いなら、武器を捨てて隅で丸まってろよ。向かってくるなら、容赦はしないからな」
さて、向かってくる奴はいるのかな?
「い、いやだ……俺には勝てない」
「そうだ……俺達
「いつもはもっと簡単なのに……」
あ~あ、完全に心が折れたな
俺「さて、どうするんだ?ボス」
殆どの奴はもう戦う気を失ってるぞ
ボス「クソがっ!」
悪態を吐いて、諦めてくれればいいんだけど
ボス「面倒だが、お前は絶対に殺す」
ほう、どうやって殺すっていうのかな?
俺「殺されるわけにはいかないな」
この状況、人質を取られたら面倒だな
速攻でボスを潰すか
ボスが腰から伸縮式の警棒を取り出した
それが、お前の武器か
ボス「お前、名前は?」
名前?
俺「そうだな、強いて言うならAだよ」
ボス「エイ、か……俺は、
あっそ
俺「全く興味ない情報をありがとう」
すぐに忘れてあげるよ
坂本「俺は俺の
そんな簡単に名前をかけちゃ駄目だろうに……
俺「俺としては、彼女達を助けられれば他はどうなろうと興味ないから」
名前をかけてようと、関係なんて一切ないな
対峙した俺と坂本……もちろん先に動いたのは、俺だ
一足飛びに坂本の懐へ飛び込んで、顎目掛けて拳を振り上げる!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます