第364話 いざ、入店!
お店の前で話していると、誰かがお店から出てきた
出てきた人物を見た瞬間、驚きで体が硬直した……
この人、あの画像の人だ!!
「いらっしゃいませ。可愛らしいお客様たち」
スカートを摘まんでお辞儀する姿はまるで……本当に女性みたいだった
でも、声はイケボかよ!!!
東雲「あ、テンチョーさん」
店長、さん?
「あら?あらあらあら!お久しぶりですね」
パーっと表情が明るくなる
東雲「はい、お久しぶりです」
きっちりと頭を下げて挨拶するんだ……
「こちらの方々は?」
東雲「友達です!」
嬉しそうに言う事かなぁ
「そうなの⁉良かったわね!!えっと、改めて自己紹介させてもらいます。ここの店長の
画像で見た時より、なんかキレイな気がするな……
南城「キレイな人……」
天草「直接そう言ってくれる方って少ないから嬉しい!!貴女お名前は?」
南城「南城 千秋です」
天草「千秋ちゃんっていうの。ささ、中入って!ウチの商品見て行って!」
店長に案内され、入店すると
堀北「わぁー……♪」
妹「わーー!!」
俺「わー……」
凄いね……
天草「ふふ、ようこそお越しくださいました。“メオ・ヤンウェ”へ」
そういう名前だったんだ⁉
店内には幾人かの女性のお客さんがいたが
店長に招かれて俺達が入店したのを見るとそそくさと帰っていった
お買い物の邪魔して、ごめんなさい……
でも、ありがとうございます!
助かります
天草「それで、今日はどの子の服をお求めですか?またシーちゃん」
シーちゃん?
東雲「ううん。今日は私のじゃないの。今日は……誰の服買いに来たの?」
うん……言いたくないなぁー……
妹「兄さんのです」
はい、そうです
東雲「え……?」
ハハハ……だから誘わなかったんだよ!
天草「ってことは、君ね?」
俺の全身を観察する店長さん
俺「はい」
天草「もしかして、罰ゲームとか?大丈夫?」
またイジメを疑われた⁉
俺「大丈夫です。ちょっとした用事で必要になったので」
さっさと決めて、解散したい……
何か、この人あんまり好きになれそうにない
天草「そう。なら安心して選べるわ!」
お店の奥にある男用のコーナーへ案内される
堀北「凄いわ……どれも可愛いわね」
仁科「う~ん……どれも動きにくそうかなぁ」
南城「何かすごいね」
天草「貴女たちも着てみたいなら、何着てもいいわよ?」
え?
試着するの?
妹「あ、じゃあ私も後で着てみたいです!」
まぁ、試着はタダだしな
天草「はい、到着!」
奥の一角に到着するが、ぱっと見は他の物と区別はつかない
男用の服なのか?
テキトーに1着手に取って値段を確認してみる
う~ん……思ったより安い、かな?
これなら何とか買えそうかな
天草「それが気になる?」
気になったのは値段です
俺「いえ、特には」
ぶっちゃけどれ見ても違いが分からないから、誰かに決めてもらった方がいいかなぁ
天草「そう。もし良ければ、私がおススメをいくつかチョイスする?」
あ~、それは助かるかも
俺「いいですか?」
その中から選んだ方が簡単でいいな
天草「勿論。でも、私だけが選んでも偏っちゃうから……あの子達にも選んでもらおうか」
え?
天草「はーい。皆さん注目!」
ちょっと⁉
東雲「テンチョー、どうしたの?」
天草「ちょうど他のお客様もいないので、今からちょっとしたイベントを開催します!」
南城「イベント……?」
天草「彼の服を選ぶコンテスト、題して【一番似合うのは誰の服?】よ!」
なんだよ、それーーーーーーーーーーーーーー⁉⁉
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