第361話 駅前に集合
さて、荷物は……財布、スマホ
後はハンカチとポケットティッシュくらいか
他には何かあるかなぁ
もし、時間があれば……妹と2で抜け出してアレ買いに行きたいな
さて、荷物も持ったしリビングに戻るか
トートバッグを肩にかけて下りると、階段下で妹が立っていた
俺「どうした?」
何かあったか?
妹「もう行ける?」
行けるぞ
俺「行くか?」
もう行くのか?
まだ15分くらい早いけど
妹「うん!多分だけど、先輩達も早めに来てそうじゃない?」
あ~……来てそうだな
特に堀北さんは時間より早めに来てそう
俺「そうだな。それじゃ、行くか」
準備もできてるし
母「もう行くの?」
妹「うん!行ってきます」
母「はい、行ってらっしゃい」
俺「行ってくるー」
家を出て、妹と一緒に駅まで行く
隣で歩く妹は、やけに楽しそうな雰囲気だな
俺「浮かれすぎてコケたりするなよ?」
小さな子供じゃあるまいし
妹「大丈夫だもん!」
それなら良いけど
少し不安だなぁ
妹を気にしながら駅まで行くと、まだ堀北さんも南城さんも来ていなかった
俺「まだ来てないみたいだな」
まぁ、まだ待ち合わせまで時間があるしな
妹「そうかな?どっかに隠れてたりしない?」
そんな無駄な事するわけないだろ……
俺「それより、今日時間がアレ買いに行きたいんだが」
妹「あれ?」
俺「プレゼントだよ」
何か手作りするにしても、俺にはサッパリだからな
妹「あ、それね」
そうだよ
俺「いいか?」
ダメなら、また後日にするだけだが
どうせなら、買い物のついでに行きたいな
妹「うん。それじゃ近くのお店探しておくね」
頼んだぞ
俺「さて、そろそろ来る頃かな」
待ち合わせ時間の5分前だし
南城「あ、もう来てたんだ!」
俺「や、南城さん」
妹「千秋先輩、おはようございます」
南城「おっはよー」
元気だなぁ……
俺「うん、おはよ」
最後が堀北さんってのは、珍しいな
堀北「おはよう」
スッと背後から耳元へ声をかけられて、ビクッと跳ねそうになる
俺「ほ、堀北さん⁉」
何で背後から⁉
堀北「びっくりした?」
したよ!
俺「もう……心臓止まるかと思ったよ」
南城「あ、あのね……実は妹ちゃんと君に謝らないといけない事あるの……」
謝らないといけない事?
妹「どうしたんですか?」
南城「それは……」
言い淀んでる?
「やっほー、今日はよろしくね!」
うん⁉
この声は……
俺「まさか、東雲さん⁉」
なんで⁉
東雲「そうだよー!皆おはよー!」
謝らないといけない事って……これか!!
妹「なんで……この人が?」
南城「えっと、妹ちゃん……私のせいなの」
まぁ、そうだろうね
俺「妹よ、落ち着いて聞いてくれ。先日転校してきた東雲さんだ。夏休みにプールで会ったの覚えてるよな?」
妹「覚えてるけど……」
南城「つい口が滑っちゃって……そしたら来たいって」
そこは、しっかり断ってくれないと……
堀北「そう、そういう事ね……」
俺「南城さん……」
妹「先輩……」
東雲「皆どうしたの?」
どうしたの?じゃねーよ!
東雲「あ、そうそう。後1人呼んでるから、出発はちょっと待っててね」
まだ、誰か来るのか……まぁ、このメンバーならもう1人は
俺「仁科さんか」
東雲「うん!豊だよ!もう少しで来ると思うから」
そうか……
できれば、南城さんと堀北さん以外には来てほしくなかったんだけどなぁ
東雲さんの言う通り、本当に少しすると仁科さんが走ってやってきた
これで、もう全員だよね?
もう増えないよね?ね⁉
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