第350話 早起きは得?

スマホのアラーム音が聞こえる……


さて、起きるか



時間は……6時?

あれ?なんで?


早過ぎるな


俺「設定……間違えたか?」


おかしいなぁ……


妹「おにぃ、おはよ!」

早起きし過ぎて、幻聴でも聞こえたか……

ヤバイな

よし、もうひと眠りしよう

そうだ、アラームの設定しておかないと


妹「え、おにぃ?何で寝ようとしてるの⁉もう!起きてよー!!」

はぁ……

幻聴には、なってくれないか


俺「なんだよ!こんな朝早くから!」

意味分かんねぇよ!


妹「あ、起きた!」

起きた!じゃねーよ!!


俺「何の用だって聞いてんだよ⁉」

用が無いなら寝るからな⁉


妹「おにぃ、これ見て!」

スマホをこっちに向ける妹


映ってる画像は……ゴスロリ姿の女性だ

俺「で?これがどうした?」

こんな感じになりたいのか?


妹「この人ね、男の人なんだって!」

ふ~ん……ん?


俺「男?」

マジで?


妹「うん!それでこの人の着てる服がね、売ってるんだって!」

そうかそうか……


俺「それ、俺に着ろって?」

そう言ってるのか?


妹「うん!」

うん、て……


俺「はぁ……」

まぁ、いいか


妹「それでね、明日コレ買いに行こうよ!」

あ~、明日ね


俺「それ、どこに売ってるんだ?」

遠いのか?


妹「うん……と、ちょっと遠いんだけど」

行きたくねぇなー


俺「そっか……それは分かったけど、何でこんな朝早く?」

それ言うだけなら、こんな時間じゃなくてもいいだろ?


妹「だって、早く伝えたかったんだもん!」

そうかそうか……


俺「とりあえず、その画像コッチに送っておけ」

堀北さんにも見せておかないとダメだろ

服と化粧はセットだってアニメで言ってたし


妹「え?うん、わかった」

よし、来た来た


俺「時間、大丈夫なのか?」

なんか予定あるんじゃないのか?


妹「え?あ⁉ヤバッ、じゃ行くね!」

やっぱ予定あるんだな


俺「行ってらー」

はぁ……どうすっかなぁ





俺「起きるか」

とりあえず、起きて朝飯食べるか




リビングへ行くと、ラップのかかった皿が1つあった

スクランブルエッグにウインナー、か

洋風だな



朝食を食べて、食器を片付ける

時間もある事だし、何か作るか


冷蔵庫には、卵とチョコと……あ~生クリームはないか……

バターは、コレ有塩だな

無塩バターは……ない?

そっか、そう言えば最近買ってなかったなぁ

これじゃ、菓子は作れそうにないなぁ

うん?

牛乳はあるのか……後は、おお!

バニラエッセンスあんじゃん!

コレなら作れるな



耐熱カップ用意してーっと、ボウルに砂糖とふるいも用意して

よぅし、準備完了っと


まずはフライパンでカラメル作りから!


砂糖と水を入れて熱して、薄めのカラメル色クリアイエローにする

フライパンを火から降ろして、予熱で濃い色になるまで熱を加える


これで茶色のカラメルが完成っと

耐熱カップに入れて……おっけ


次はメインの方


ボウルで卵を溶いて、砂糖を加えてよく混ぜる


それとは別に雪平鍋で牛乳を温める、沸騰させると膜できちゃうから

沸騰しない程度に気を付けて……バニラエッセンスを投入!


バニラエッセンスの香りが立ち昇る


後は卵の方にコレを少しづつ入れながら混ぜる!


泡立たない様に注意して……よし、良い感じだ


後は篩を通してカップへそーっと移す

篩とかで漉すと泡が潰れて舌触りが良くなるんだよね


後は、天板に布敷いて水張ってアルミホイルを被せたカップを並べて

160°くらいで温めておいたオーブンで20分から30分くらい



オーブンに入れてる間に洗い物とか終わらせて……



よし、まだ出来上がるまで時間あるし……昼飯で食べれそうな物無いか探すかな

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