第349話 自室で演目の構想

さて、妹の案を具体的にどう実現するかな……


まずは、かぐや姫だけど……南城さんにやってもらおう

多分、一番の適役は堀北さんだ

次点で東雲さんだな


3人の中で一番適してないけど、だからね


後はお爺さんとお婆さんと……結婚の申し込みをしてくる貴族たちだな


貴族の一人は四季島だろ……後は、適当に男子で担当して

堀北さんと東雲さんは、どうしようかな……


堀北さんには、お婆さん役やってもらうか?

流石に断られるかなぁ……

東雲さんは、アレだ!月からの使者やってもらおう


配役はこんな感じで……後は、どう提案するかだな


まぁ、なんとかなるだろ

どうせ、ここまで計画立ててる奴なんていないだろうし

文句言うような奴なんて居るわけないからね


細かい所はクラスで話し合えばいいし、衣装なんかは演劇部に貸してもらえばいいだろ


よーし、決まったー!




さて、アニメ観るかな……うん?

新着メッセージ?

誰からだ……?


堀北さんからか


どうしたんだろ?


アプリを開き内容を確認する


堀北 明日の事で相談があるのだけど、いいかしら?


明日の事……?

えーっと……あ、あ~そうだ!

明日は堀北さんと化粧の練習の約束してたんだっけ


文章打つの面倒だし、直接電話しよう


堀北さんのスマホへ電話をかける

数コール後、落ち着いた堀北さんの声が聞こえてきた


堀北『もしもし?』


俺「あ、堀北さん?俺、Aだけど」


堀北『ええ、その、どうしたのかしら?』

あれ?

電話しちゃマズかったかな……


俺「今、大丈夫?」

ダメなら、後でかけ直そう


堀北『大丈夫よ』

よかった


俺「明日の事なんだけど、何時頃ウチ来れそう?」

その前に色々準備しておかないとね


堀北『そうね……10時頃には行けると思うわ』

そっか


俺「それじゃ、10時からでいい?」

練習の回数を増やすなら、時間は早い方がいいよね?


堀北『いいわよ』

よし、それじゃ時間は決定だね


俺「えっと、母さんはいないんだけど大丈夫?」

ついでに妹もいないんじゃないかな

本番も近いし、あっちはあっちで練習頑張ってるみたいだし


堀北『ええ、この前のアドバイスは覚えてるから。後は実際にやって覚えれば、できるようになると思うわ』

さすが、堀北さんだ


俺「そっか。それじゃ、また、明日ね」


堀北『ええ、また明日。おやすみなさい』


俺「うん。おやすみー」

ツーツーツー……







はあ~……電話って何でこんな緊張するんだろ……

うわ……手汗酷っ⁉


いつも普通に話してる間柄なのに、電話だとな~んか違うんだよなぁ


堀北さんはいつも通りだったし、やっぱ俺が変なのかな……?



はぁ……、風呂入って寝よ

明日の為にも早寝しないといけないし……






風呂に入ってサッパリして、髪を乾かし、ベッドに入る


あ、今日は変な夢見ませんように……!


瞼を閉じて、寝ようとする






しかし、中々寝付けず

結局……早寝は出来ず、ちゃんと眠れたのは12時を回った後だった



こんな事ならアニメ観ておけばよかったなぁ……

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