第347話 妹の衣装姿

下校時刻になり、今日も部員さんが1人で先に帰っていいと言ってくる


俺「ほんとに良いの?」

なんか面倒な事とか、抱え込んでない?


部員「良いの!それより、本楽しみにしてるからね!」

う~ん……教えてくれそうにないなぁ


俺「わかったよ。それじゃ、また来週ね」

外は暗くなってるし、ちょっと心配なんだけどな


部員「うん!また来週!」

今日も手を振って別れの挨拶をする


部員さんを1人残して、今日もぼっちで下校する






廊下を進み階段を下りて、旧校舎を出て昇降口へ行く


靴に履き替えて外に出ると、空には星が昇っていた


生憎曇ってて月は見えなかったけど、まぁそんなもんだよね


校舎の外へ出て、家へと帰る

スマホを見て妹からも連絡が来てないのを確認する



さて、帰るか







寄り道をしないで家に帰り着くと


妹「あ、おにぃ」

ちょうど妹がリビングから出てきた所だった


俺「おう、ただいま!」


妹「ん、お帰り」

なんか、素っ気ないな

そのまま階段上がって自分の部屋に戻っていっちゃった


俺「なんだかなぁ」

ま、いっか


俺も部屋行こう




階段を上がって自分の部屋に行き、部屋着に着替える


さて、何するかなぁ……


アニメでも観るかな

テレビをつけた直後、部屋をノックされた


俺「なんだー?」

ドアを開けると、そこには……女の子がいた?


俺「えっと、君は……?」


「あ、お兄さん!ちょっと良いですか?」

その呼び方って事は、妹の友達か?


俺「何かな?」

質問したのに、なんでか答えてはくれず手を引かれ妹の部屋へ引っ張り込まれる


俺「え?何?妹がどうかしたの?」

この質問の答えは、妹の部屋へ入った瞬間分かった


妹が、アレな服を着ていた……


妹「え、おにぃ⁉」


俺「お前、なんつーかっこしてんだよ」

白と黒のツートンカラーで、各所のフリルが可愛らしい……それって、ゴスロリだろ?


妹「いや、これは、その、えっと……」

「ね!ね!似合ってるよね!」

「可愛いよね!」

……はぁ


俺「どうしてこんな事になった?」

妹よ、説明くらいはちゃんとしろ


妹「これは、文化祭の衣装で」

あ~、なるほど

理解した


俺「そうか、そうか。じゃ、頑張れ」

何か直感的にここにいると面倒なことになりそうな気がした


妹「う、うん……」


妹の部屋を出て、自分の部屋に戻る


ふと、変な想像が頭をよぎる




あれ……文化祭の衣装だって言ってたけど

俺にもアレ着ろって言わない……よな?




いや、言いそうだなぁ

そして、南城さんや堀北さんは絶対に賛成する気がする……







もう、いっか……諦めよう……手遅れだ


どうせ、俺に決定権も拒否権もないしな!


はぁ~……






さて、気分を変える為にアニメでも観よう


録画リストにあるアニメで、溜まってるモノを再生する



これ、どんな話だったっけか?

思い出せないな……




再生しOPを見て、やっと思い出した!

これ、演劇部のアニメだ!


そうそう、主人公があがり症で

それを克服するって話だっけか


ゆるふわで、癒されるなぁ~……





あ、そうだ

うちのクラスの出し物、演劇に決まったんだよな

演目かぁ

何になるんだろうな……

俺的には、南城さん堀北さん東雲さん四季島の4人がメインの話がいいんだけど


ちょうどいい話って、何かあったかな?

後で調べておこうかな


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