第334話 妹の相談?

夕食後、妹の部屋に来た


妹「それで、おにぃに相談なんだけど」


俺「ああ」

なんだ?


妹「当日、パット入れてもらってもいい?」


俺「ん?」

パッド?


妹「うん。胸が全くないってやっぱ不自然だし……」

あ~、そのパットね

一瞬、機械の方かと思ったぞ


俺「まぁ、バレない為ならいいぞ」

それこそ不自然にならない程度なら許容できる


妹「え?いいの⁉」

そんなに驚くことか?


俺「バレたら元も子もないだろ……?」

男だってバレたら、ヤバいのは俺の方だぞ?


妹「そう、だよね」

相談って、これだけか?


俺「もう相談は終わりか?」

なら、俺は部屋戻ってアニメ観るんだが


妹「あ、あともう一つ」

まだあるのか


俺「なんだ?」

早く言え


妹「大きさなんだけど、どのくらいがいい?」

大きさ?


俺「は?」

何の大きさだ?


妹「だから、胸の大きさ!おにぃはどの位がいい?」

……はぁ


俺「任せる!不自然じゃない大きさにしてくれ」

そもそも大きさなんて、飲み物じゃないんだS・M・Lみたいに決められる訳ないだろ……


妹「え~、おにぃの胸なんだしおにぃが決めてよー」

そんな事言われても困る!

よって……


俺「断る!」

まったく、時間の無駄だったな


妹の抗議を無視して、自分の部屋に戻る

アニメを観る気分でもなくなり、布団にもぐる


寝るには早い気もするが……まぁ、いいか

たまには早寝をしよう


スマホで目覚ましをセットし、そのまま目を閉じる


東雲さんのせいで変に気を張ってたせいかな……なんか、すぐ眠れそうだ……



そのまま特に寝付けないということもなく、眠りに落ちる

今日は変な夢見ませんように……

















ピピピ、ピピピ、ピピピ、ピピピ

ん?

もう朝か

なんか寝たばっかだった気が……

アラームを止めようとスマホに手を伸ばすが、手探りで見つけられず

仕方なく起き上がる


上体を起こすと……そこは部室だった⁉

いや、え?

なんで?


ベッドで寝てたと思ったら、何故かイスに座ってるし制服着てるし

何がどうなってるんだ⁉


あ、夢か……

でもスマホの音は……?


「やっと、起きた~」

その声は……


俺「佐々木さん?」


佐々木「はーい。そーですよー」

俺のスマホを手にした佐々木さんがいた……


ってかさ……昨日といい今日といい


俺「なんで夢に現れるの?」

ゆっくり寝かせてくれよ


佐々木「夢の中でしか、君と会えないからだよ?」

そんな『当たり前でしょ?』みたいに言われても……


俺「何の用?」

眠いんだよ……

どうせ実際に起きたら覚えてないだろうけど、疲労は残ってるんだから


佐々木「君に言っておこうと思って」

あれ?


俺「部室になら行きましたけど……?」

明日も行く予定だし


佐々木「あ、うん。ありがと♪嬉しかったよ!ってそうじゃなくて」

え?違うの?

じゃあ、部活以外?


俺「何?」

まったく分からないんだけど……


佐々木「君に教えておこうと思ってね!」

教える?

……どうせ忘れるだろうし、どうでもいいんだけど


俺「何を?」

早く言って、そして寝かせてくれ


佐々木「あの転校生の子の事」

東雲さんの事か……


俺「俺を狙ってるってのは知ってるから、それじゃおやすみ」

さ、寝よ寝よ


佐々木「待った!狙われてるって、意味が違うかr」


あ~、もう何も聞こえない……眠いし仕方ないよな……













ピピピ、ピピピ、ピピピ

音を頼りにスマホを探し出して、アラームを止める


俺「う~~~んっ……何か、また夢見た気がしたけど」

内容は覚えてないな


どうせ夢だし、気にしてもしょうがない


さて、着替えて朝ご飯食べに下りるか……

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