第305話 妹が帰ってきたか

ゲームは3人で楽しくプレイできた


このゲーム……

たしか、前にやったのはBとDとだったな

また、3人でゲームとかしたいなぁ


続きは……無理だろうから最初からだけど

きっと楽しいだろうな


今度、誘ってみるか



そろそろ休憩を入れようと提案しようと思った所で、玄関の方から音がした

時計を見ると、そろそろ妹が帰ってくる時間だった


俺「妹が帰ってきたな」


南城「妹ちゃん?」


俺「うん」


ガタン!と音がして、妹の部屋のドアが閉まる音が響く

珍しく大きな音立てて、どうしたんだ?

ま、いっか


俺「ちょっと、休憩しよ」


南城「そうだね。ちょっと疲れちゃった」


堀北「こんなに続けてゲームしたの初めて……でも、苦じゃないわね」

よかった

堀北さんもゲーム楽しめてたみたいだ


コンコンコン!!と強めのノックの音がして答えを聞かずにガチャリとドアが開けられる


妹「おにぃ!大変なのっ!!」

お菓子を食べたりジュースを飲んだりして、休憩してた俺達の前に現れた妹は


なんと、ジャージだった




え?

なんで?


俺「どうした?」


南城「妹ちゃんやっほー」

堀北「おかえりなさい」


妹「え、先輩達!?なんで……あ、昨日おにぃ言ってたっけ」

そうだぞー


俺「昨日の今日で忘れるなよー」


妹「そっか、先輩達来てるんじゃ……」

後にしろよ

休憩終わったら、またゲームするんだから


南城「何が大変なの?」


妹「えっと……」


堀北「私たちには話せない事?」


妹「そういう訳じゃないですけど……」


俺「どうしたんだ?そんなに慌ててるの見たら、気になるだろ」


妹「おにぃ、あのね……バンドの事なんだけど」

ああ、そう言えば文化祭でバンドするんだっけ


俺「それがどうした?」

もしかして出れなくなったとかか?


妹「おにぃが、女子としてメンバー登録されちゃったの……」

……は?


俺「お前、何言ってるの?」


妹「えっと、あの、その……」

慌て過ぎて思考が停止してるな


俺「一先ず、これでも飲んで落ち着け」

コップにジュースを入れて、妹に渡す


妹「うん、ありがと」

ゴクゴクと勢いよく飲んで、一気に空にする


南城「いいなぁ……」

堀北「間接キス、よね……」


……いや、家族だし

そういうの気にしないだろ?


妹「え……えぇ!?コレおにぃの!?」

そんなに驚くなよ


俺「しょうがないだろ。南城さん達のコップ使わせるわけにはいかないんだから」


妹「もう!もうもうもう!おにぃのバカ!」

何でだよ!?

え?

俺が使ったコップ、そんなに使いたくなかった!?


俺「いいから、落ち着けって……」

何のために飲み物渡したと思ってんだよ


妹「すぅーーー、はぁーーーー」


俺「落ち着いたか?」


妹「うん。でも、おにぃはバカ」

酷くね!?


俺「それで、さっきの意味不明発言はなんだったんだよ?」

ったく

南城さん達の件が一件落着したと思ったら、次は妹がトラブル持ち込みやがったか


大きな問題じゃなきゃいいけど……

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