第298話 体育祭からやっと帰宅
俺「あ、そうだ。四季島」
四季島「なんだ?」
俺「あの運転手さんが、駐車場で待ってるってさ」
四季島「そうか。なら、今日は車で帰るか」
さて、伝言も終わったし
荷物持って帰るかな
堀北「あ、あのね……ちょっと、この後時間あるかしら?」
ちょっと、では済まなそうな気がするなぁ
怪我のこともあるし……
俺「今日は、ちょっと」
明日とかじゃダメかなぁ
堀北「そ、そうよね。ごめんなさい」
南城「春香、急ぎの用事?」
堀北「ううん、違うわ。特別急ぎって訳じゃないの」
四季島「堀北さん……いいのか?」
堀北「どうしたの、四季島君?何も問題ないわよ?」
四季島「そ、そうか……それじゃ、俺は車を待たせてるから行くが」
俺「ああ、色々助かったよ。本当にありがとな」
四季島「いや、本を正せば俺が仕掛けた事が原因だ。それに、俺自身は殆ど何もしてないしな」
……それも、そうか
俺「ま、助けに来てくれたのは確かだしさ」
四季島「ああ、また何か困った事があれば何でも言ってくれ。力になるからな」
ヤマト「では皆さま、失礼いたします。御機嫌よう」
四季島とヤマトさんの2人を見送り、俺も荷物を取りに応援団の控室に向かう
体操着から制服に着替えて、衣装とかの荷物をまとめてカバンに詰め込む
そのまま、教室から出ると……南城さんと堀北さんが廊下で待っていてくれた!?
俺「2人ともどうしたの!?」
昇降口のとこで待っててくれればすぐ戻ったのに
南城「う~ん、ちょっと心配になっちゃって」
心配って、なんでだ?
堀北「その、まだ君を狙ってる人がいるかもしれないから……」
なるほど……
俺「もう殆ど生徒なんて残ってないから、心配し過ぎじゃないかな?」
堀北「そう、よね……ごめんなさい」
なんか、堀北さん謝ってばっかだなぁ
俺「えっと、謝る事じゃないよ?」
ちょっと過保護すぎる気がするだけなんだけど
南城「は~るか!ちょっと元気なさすぎだよ?そんなんじゃ彼困っちゃうよ?」
すかさず南城さんがフォローに入ってくれる
俺「えっと、提案なんだけど……明日ウチ来ない?」
堀北「え?」
南城「明日?」
俺「うん。ほら、ちょうど休みだし」
どうだろうか
南城「うん!いいよー、行く行く!ね、春香も行くでしょ?」
堀北「え、ええ、そうね」
よし、2人が来てくれるなら話しは出来るかな
お礼の品はまた今度用意して渡すとして、まずは言葉で感謝を伝えよう
俺「それじゃ、明日は……お昼頃に来てくれるかな?」
南城「おっけー!」
堀北「わかったわ」
俺「それじゃ……帰ろっか」
恐らく今日最後の生徒だろう俺達は、学校を後にした
その後は特に変わった事もなく、2人と別れて1人で帰路に着く
さてと……
この包帯、母さんと妹にどうやって説明しようかなぁ
絶対に、何があったか聞かれるよなぁ
正直に話すしかないんだけど……だけどなぁ
どう言えばいいんだよぉぉぉ!!
逆恨みで切られた、なんて言ったら何て言われるか……
かと言って、嘘吐くわけにはいかないし
はぁ……まぁ、なるようにしかならないか
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