第269話 明日が本番

団長「いよいよ、明日が本番よ!みんな気合は十分?」


「おーーー!!」

と全員が声を上げる


団長「いいわね!それじゃ、今日は解散ね!明日の本番に向けて、英気を養って!!」


「ハーイ!!」


三々五々に解散していく皆を眺め、団長は満足そうに頷く


俺は解散せずに残って、団長と二人きりになるのを待つ




そんなに時間もかからず、団長と二人きりになれた

俺「団長さん」


団長「あら、A君……どうしたの?」


俺「あれからYさんから連絡とかありました?」

実は俺に方には何も無い……

ほんと、どうしてるんだろうな


団長「あったわよ?明日の予定聞かれたから『朝早めに来て最終の練習して、リハーサルを体育館でするからね』って送ったら、時間とかの確認もしてくれたから」

そっか

それなら明日には会えそうだな

よかった……


俺「わかりました。それじゃ、また明日」

Yさんが来てくれるなら、その時話そう

きっと、今度は話し合えるはずだ


団長「あ!明日なんだけど朝他のメンバーより早く来てくれるかしら?」

俺だけ?

Yさんの件、かな?


俺「わかりました。30分くらいでいいですか?」


団長「ええ、十分よ。それじゃ、明日は頑張ってね!主役なんだから!」


俺「はい」






学校から帰宅し、いつもの様に過ごしベッドに入る


しかし……

どうやら俺は緊張してるみたいだ

目が冴えて、全然眠れそうにない!!!


しょうがないなぁ~


ラノベでも読み返そう!!


眠れないんじゃしょうがないよねー!


さーてと、どれにしようかなぁ


窓を開けると、少し蒸した空気が風と共に入ってくる

読書の秋には、まだ少し早いみたいだ


窓を閉め、ベッドに腰かけて本棚にあるラノベとコミックを眺める

さて、どれにしようかな……


迷った末に選んだのは、読める鈍器と謳われるラノベの4巻目

本棚から引っ張り出して足の上に置く

お、重い……

こんだけ長ければ途中で眠くなるだろ


確か1回は読んでるから、これで2回目だよな

どんな話しだったかなぁ










あ~そうそう!




ここ、前も感動したなぁ





ちょちょい挟まれるギャグが最高なんだよな





いやぁ~、面白い……!!

名作は何度読んでも良いもんだな!!


ついつい読んでる内にテンション上がっちゃって、一気読みしちゃったな

あ~、満足!


さて、そろそろ寝るか

え~っと、時間は……ん?


えーっと、応援団のミーティングがあるし

30分くらい早く来てとも言われたから……


もう、寝る時間無いな……

ハハ……徹夜になっちゃったな


コレは、ヤバイかなww


まぁ、このくらいはっちゃけてた方が楽しめるさ!!

さぁー!テンション上げてこー!!


どうせ、俺にとって黒歴史確定なイベントだ!!


普通の精神状態じゃ、耐えきれないからな!!



よーっし!やるぞーーーー!!








そして、母さんに頼んでおいた弁当を受け取りカバンに入れて

朝ご飯は……食べない方が良さそうだな

途中で吐いたら、大惨事だしな


幸い応援団の出番は午後の1番最初だし

昼にこの弁当食べれば何とかなるだろ!



そうと決まれば、さっさと登校しよう


俺「行って来まーす」


母「行ってらっしゃい」

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