第160話 BとDへ連絡
リビングで昼飯を食べる
メニューは素麺だ
ズルズルツルツル啜って食べる
麺つゆって、凄いよなぁ
薄めるだけでいいのに、こんなに美味いんだもんな
黙々と食べてあっという間に完食する
俺「ごちそうさまでした」
食器をシンクに入れて水を入れておく
母「お粗末様でした」
俺「さて、行くか」
図書館で本借りてこないと
外暑そうだなぁ……
母「どっか行くの?」
俺「図書館行ってくる」
母「なんで?アンタの好きなマンガなんて置いてないでしょ?」
なんで漫画を読むのに図書館行くんだよ⁉
俺「宿題だよ……読書感想文」
母「あら、そんな宿題も出てるのね~。それじゃ、妹も連れて行ってあげて」
嫌だよ⁉
俺「あいつこそ行く必要ないだろ……」
母「あの子は調べたい事があるんですって、ちゃんと邪魔しないように言っておくから、ね?」
俺「それでも邪魔してきたら、どうすればいいんだよ……」
あいつならやりかねない
母「そうね……もし邪魔したら、私がきつ~いお仕置きするわ」
お仕置きって、子供じゃあるまいし
その程度の言葉で大人しくなるとは思えないんだけど……
俺「本当に大丈夫なの?」
母「大丈夫よ。お母さんに任せなさい!」
そこまで言うなら……まぁ、いっか
俺自身も警戒しておけば、問題は起きないだろう
俺「わかったよ……、ちゃんと言い含めておいてよ」
母「ええ。すぐ行くの?」
俺「いや、もう少ししてからかな。宿題のプリント、もう少しやっておきたいし」
母「ああ、あのプリントね」
知ってるの⁉
……って知ってるか、そうだよな
俺「あ、そうそう、部屋の掃除してくれたよね。ありがと」
母「あ、えっと~、ええ、いいのよ」
なんか反応が変だな……
俺「まさか、アイツがやったんじゃないよね?」
俺がいない間に妹を部屋に入れたの?
母「あら、アンタ少しは勘が鋭くなったじゃない!」
そんな事喜ぶなよ⁉
ってか、やっぱりそうなのか⁉
俺「はぁ……後で無くなったモノがないか、確認しておこう」
母「ふふ、大丈夫よ。きっと、持ち出したりはしてないわ。あの子ならその場で使うわ」
使うって何⁉
怖っ!
一回部屋の掃除しておこう
カメラでも仕掛けられてたら……ダメだ
不安しかない
俺「プリントの前に、掃除するか……」
徹底的に探してやるからな
母「そうそう、あの宿題持ってきてくれたのってB君とD君なのよ。後でお礼言っておきなさい」
BとDが……
俺「わかった、連絡入れてくる」
そういえば退院したってのも報告しておかないとな
母さんとの会話を切り上げて自室へ戻る
さて、スマホスマホっと
画面を見ると1件の新着メッセージが来ていた
差出人は……妹?
なんの用だよ
妹 大好き!
はぁ……
何の意味があるんだ?
こんなメッセージ送られてもスルーするに決まってるだろ……
さて、BとDに何て送ろうかな
俺 よう
B !?
D ⁉
俺 久しぶり~
B 生きてたのか!
D てっきり死んだと思ってた……
俺 生きてるぞ!勝手に殺すな!
宿題届けてくれたらしいな、ありがとな
B 大した事じゃない
D それより何があったんだ?
俺 あ~、長くなりそうだから詳しい説明は会った時でいいか?
B もう大丈夫なのか?
俺 ああ、大丈夫だ
D 自撮り希望
俺 誰得!?
D いいから送れ!
B 送れ!
普通に嫌なんだが……
まぁ、心配かけたし仕方ないか
カメラ機能を起動
無表情の顔をインカメラで撮影して送信っと
D 大丈夫そうだな
B 良かったな
俺 ああ、心配かけてすまないな
B いいってことよ
D 久々に遊びたいな
俺 そうだな。俺も遊びだい……でも宿題がなぁ……
B ああ、あの量だとな
D まぁ、頑張れ
俺 ああ、何とか終わらせて1日くらいはお前らと遊びたいな
B そうだな
D 連絡待ってるぞ
俺 ああ、じゃ宿題やるからまたな
B ノシ
D ノシ
さて、やるか!
プリントに取り掛かる
先生も暇じゃないって聞くのに、どうしてこんな大量のプリント用意すんだろうな……
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