第4話 古き友との再開

サーニャは柄の悪そうな男3人に無理矢理路地裏に連れ込まれた。


男達は金を要求しているが私は拒否する。


それが5分近く経っていて男達は苛立っていた。脅せばすぐ出すと思っていたからだろう。





「お前さっさと金出せよ!」





「なんであんた達に渡さなきゃいけないのよ!」





1人の男はサーニャの態度が特に気に食わないようでいた。





「あーもうめんどくせぇ…殴って無理矢理やっちまおうぜ」





「お前っ!そこまでする必要っ…」





「うるせぇ大体こいつがすぐ出さねぇのが悪りぃんだよ!!」





1人は男の意見に反対していたがもう1人の男が隙を見て逃げようとするサーニャを取り押さえた。力が強く動けない。押さえられてるところが痛い。


男は私に殴りかかろうとした。避けられない。こればかりは耐えるしかない。





トントンッ





殴りかかろうとした男の肩を叩く手が見えた。





「あぁ!?なんだてめぇ!じゃまする…」





ドガッ





とても重い音がした。


男は顔を殴られ地面に倒れる。


他の男達は男を殴った人を見て恐れたのか倒れた男を見捨て一目散に逃げる。





「大丈夫か?」





「…はい…どうもありがとうございます」





そこには1人の女性が立っていた。筋肉質で格好はさっきのエルフと同じだ。町の警備をしている人だろうか。





「お前の事を探している人がいてな。案内してやる。歩けるか?」





「はい…だいじょう…あっ…」





脚に力が入らない。倒れそうになると私の体を抑え肩を貸してくれた。


サーニャは彼女とともに大通りへ出た。





「あっ!サーニャー!」





聞き慣れたロゼッタの声が聞こえる。





「もー心配したー!」





「ごめん…」





「無事でよかったよー!ありがとうねエリシア!」





「えっ二人って知り合いなの?」





「うん!」





ロゼッタはエリシアに抱きつく。エリシアは「こら、やめろ!」と言っているが表情は懐かしい友人に会ったからだろうかどこか嬉しそうだ。





「わっ私は仕事に戻るっ!二人とも気をつけるんだぞ。特に今日は。」





エリシアは小走りで城の方へ向かう。


今日は…?サーニャはその言葉に疑問を持った。





「たしかにそうかもね…今日は姫にとっては大事な日だもんね」





その疑問はすぐにわかった。


今日は王族結婚式の日の為午後から全店休みになります。と書かれた貼り紙を見つける。





今日は王族結婚式の日だった。

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