第3話 サリソウ町 part1

町の入り口から少し離れた場所に降りていき二人は箒から降りた。





「疲れた…」





「ありゃーサーニャはだめだなぁ…」





「あんなに飛ばす事ないじゃん!」





「いや〜ごめんごめんこの箒少し弄っちゃってるからさーそれでねこの箒普通のと…」





ロゼッタは話が止まらなくなった。





「わかったよ…早く町に行こう…魔道書取られちゃうよ」





「あっそうだねじゃあ行こうか」





二人は町の入り口に向かう。





サリソウ町


鉄がよく取れる町で主に剣などが名物


この村に働きに来た多種多様な種族がいる中ぐらいの広さの町





二人はこの町はすんなり入れるだろうと謎の自信を持ちながら門を目指していると…





「だめです。」





「いいじゃ〜ん門番さーん…ねぇ〜」





門の前に背の小さい女エルフの門番がいた。





「私達ここに用があるの〜お願い〜」





「だめです!」





エルフの門番は二人のことを警戒していた。





「もーそんなんだと成長しないよー?」





「「あぁ!?」」





ロゼッタは門番だけに言うつもりがサーニャにも聞こえていたらしくしかも二人とも胸の事だと思ったらしい。





「あのーこの人(ロゼッタ)は入れなくていいんで私だけ入れてくれますか?」





「いいですよ。あの人(ロゼッタ)が入らないのなら歓迎です。」





「えー!ひどーい!」





いつのまにかサーニャと門番の間に謎の同盟が組まれていた。


門番はサーニャと仕方なくロゼッタを町の門をくぐらせた。


少しの間他の門番に仕事を任せ町の店が連なる場所に案内した。





「私が案内出来るのはここまでです。良き旅をサーニャさん」





「うん、ありがとうね」





門番は門の方へ戻って行った。





「あの子いい子だったね」





「うん」





「ねー私あの子に嫌われたのかな〜?」





「うん」





「えー!」





二人は門番を見送った後魔道書を探しつつ町を探索する事にした。魔道書の見つかる場所が本屋で普通の本と売られていたりするというものだからだ。





サーニャは生まれた村から出た事が無かったためこの町で見るもの全てが珍しく感じる。





「ロゼッタ!これ可愛い!買っていい?」





「いいよー」





サーニャは町の事を大変気に入り楽しそうにしていた。





「サーニャ、はい」





ロゼッタはサーニャに町の名物であるワッフルをあげた。





「わあぁ…ありがとう!」





サーニャはとてもうれしそうに受け取る。


二人は念のため今晩泊まる宿を探し、宿へ歩いていった。





「ここのワッフルって好きで何回も食べたいんだよね〜」





「じゃあ魔法で増やせないの?」





「いや〜増やせるんだけどやっぱり少し味が違うんだよね〜やっぱあそこの店で作ってるからかな〜?ねぇ、サーニャは宿に荷物を置いたらどこに行きたい?…サーニャ?」





後ろを振り返るとサーニャの姿はなかった

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