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 久しぶりに彼女の手から逃れられるとは言えないが楽しみなことがあった。それは高校時代の仲の良かった友達から地元で皆で集まってフットサルしないかと誘われた。誘ってくれた友達とは高校時代からフットサルをしていて高校卒業後もそれほどの頻度ではないのだが集まってフットサルをしていた。ここ最近は皆の予定が詰まっていて僕が個人的に行けなくて断っていたのだが今はこういう状態なので何かしらのストレス解消というか体を動かしたいという気持ちが身体の奥底から、本能のように感じてくる。さて彼女についてなのだが、およそ一週間の間僕の家の前に居座っている。何故そういうことをしているのかについては彼女の身に寄り添って考えてみても分からない。一週間近く前に彼女をそうさせることを僕がしたかと聞かれればそういうことはないと思うし要因不明の居座りなのである。そして遂にフットサルの実行される日の前日がやって来た。僕の地元は新幹線で二時間くらいでフットサルをメインでしようということなのだが、久しぶりに皆が地元に戻ってくるので集まって来られる人のみでの軽い同窓会を開こうという話もされ一日地元を堪能するという日になる。そこで前日のお昼頃には新幹線に乗り、夕方には実家に着くという予定で二日間を過ごそうとした。この二日は彼女のことは忘れて高校まで過ごした地で時を過ごすという楽しさに身を任せようと決めていた。それが僕なりの楽しみたいという思いの現れだった。

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