劇場版 幼女戦記
感想
見てきましたよ幼女戦記。
明日で放映終了と言うギリギリのタイミングで4DXを。
わざわざ4DXを利用したのではなく、現在東京で上映しているのが4DXしかなかったというオチですが……私は感動した。
ちょっと主題から外れますが4DX凄いですね。
銃を撃つ瞬間に頬を撫でるプシュッという風とか、チラチラと舞う雪とか、不自然にならないくらいに動く椅子、爆音に合わせての振動んいモブが刺された瞬間背中にズンッとマッサージ機のように刺激を与える。
これらの技術と映像のマッチング。
そりゃそこら辺の映画館よりも長く上映するわな、と言うのが第一の感想でした。
あれマッチングさせるの本当に大変でしょう……。
さて本題。
劇場版幼女戦記ですが原作では4巻ですね。
この4巻、実は私まだ未読です。
新刊の11巻も購入できていません。
現在手元にあるのは身内に貸し出している1巻を除く10巻まででして……これを機に全館読破と行こうかなと意気込んでおります少佐!
内容にはまず触れない方向で行きますが、前回幼女戦記のレビューをした際にキャラデザがなぁ……と言う話をして、それを理由に減点をしましたがはっきり言いましょう。
劇場版ではそんなものはどうでもよくなると。
それほどに素晴らしい映像作品でした。
見ている最中に思わず震えるほどに。
始まって数秒間は4DXと映像の美麗さの二つに声をあげずに笑っていましたが、徐々に世界に引き込まれていく感じがたまらない……。
予告編で出てきたシーンになった際は爪が食い込むほどに拳を握り、息をのみながら全身の力を抜くことができませんでした。
戦闘規模としても話の展開や転換点としてもこれ以上ないほどの重要な位置づけであろう(原作4巻以降未読のため予想ですが)話をよくぞここまで盛大に、そして丁寧に書いてくれたという気持ちで胸がいっぱいです。
そして個人的に一番すごいと思ったのはカメラワークですね。
天と地が入れ替わったと思ったらまた入れ替わる、このカメラワークを見た瞬間に思わず呆然としたほどです。
これを劇場で見ないのは惜しいと思える、本当に久しぶりにアニメ映画で拍手を送った作品でした。
ちなみに過去アニメ映画で拍手を送ったのはミュウツーの逆襲とルカリオ、クレヨンしんちゃん戦国大名の三つですね。
基本的に出不精な私は映画館に行くこともないのでレンタルや電子配信で満足してしまいますのでアニメ映画を見る機会がそもそも少ないというのも理由の一つですが、映画自体は好きなのでよく見ているのです。
その中でもずば抜けて素晴らしいと言わざるを得ない。
アニメだからこそできる、ファンタジーだからこその表現、戦記特有の血と泥と硝煙の香り、それらすべてを見事に複合させて2時間前後の映画と言う一つの作品に仕上げている。
まさに幼女戦記の集大成でありアニメ映画の真骨頂という物を見せつけられました。
強いてマイナス点を挙げるならば、アニメ編の終盤で出てきたメアリー・スー。
彼女の性格が好ましくなかったこと。
つまりは理想と夢の世界の住民が戦記に登場するという事実。
世界観をぶち壊すようなキャラクターであるという事でしょうか。
お前は戦場なんかに出ないで家族と茶会してろという本音が胸の奥からこみ上げてきたのですが、しかしそれはマイナス点にはならないのです。
戦記と言う以上死人は出ます。
その死人にも家族はいます。
では突然家族を奪われた人が、平穏な世界で生きてきた少女がその家族の無念を晴らす為に動いたらどうなるか。
それこそがメアリー・スーの本質だと思いました。
だからこそ頭の中にお花畑と復讐と言う名の沼が混在しているキャラクターは、この作品においてはスパイスなのです。
言動に難あり、軍人を語る資格など欠片もない、復讐のため戦いを望む小娘。
軍人として模範的であり、多少の難はあれど許容範囲内、本音では戦いを好まない主人公とはまるで逆の性質の持ち主であり、そして敵である。
なんと見事な事か、不快になるようなキャラクターであってもそこに落とし込んでしまえる同志カルロ・ゼン先生の手腕に、そしてそれを映像に纏め上げたスタッフ一同に敬礼したいと思います。
ちなみに上映開始前に専用の注意アニメーションが流れましたが起立して敬礼したくなったのは内緒の話ということで。
してませんよ?
マナーは守ってますよ?
持ち込んだのもホットドッグ(上映開始前に食べ終えた)とウーロン茶Lサイズ(半分ほど飲みきれなかった)でどちらも映画館の売店で買った物ですし、スマホの電源も落としてトイレも始まる前に住ませて上映中は立ち上がることなくトイレも我慢。
あ……火器持ち込み厳禁と言われたけどライター持ってた……。
……すみませんでした!
えー……旗色が悪いのでここらでまとめに入ります。
アニメ映画として最高の出来栄え、最良の技術、最善の進行、とにかく文句の付け所がありません。
つまり5点満点。
以前同じような文言を使いましたが、それ以上の点数を付けられないのが非常に残念です。
……そういえばスタッフロールで伊藤誠氏なる人物が配信担当になっていましたが、スクイズが頭に浮かんだ人は私と一緒にごめんなさいしましょう。
評価:☆☆☆☆☆
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