ケムリクサ 追記あり

感想

アマゾンプライム入会して視聴中です。

3話、以前けもフレ2で話した起承転結で言う所の起が終わったところですね。

物語の始まりとキャラクターたちの相関図が見え始めたライン。


アニメの構成はアバン・OP・Aパート・Bパート・ED・Cパート・次回予告と言うのが基本ですが無駄が一切ない。

それでいて詰め込みすぎているという感じは全くない。

アニメ本編として使える時間はおよそ20分、3話で60分という短い時間なのに必要な情報がすとんと入り込んできてキャラクターの心情も見えてくる。


素晴らしい構成です。

評判がいいとは聞いていましたが、これほどまでに洗練された作品はほとんど見た事がありません。


えー、語彙力が足りないのも原因の一つですが完成され切っている作品を見ると言葉を無くすといいますか。

ほめたたえる言葉しか出てこないですね。

そのため今回のレビューはだいぶ短くなってしまいます。


途中という事もありその点はご勘弁ください。

まだまだ謎の多い段階と言う事もあり、私の口から語れる情報は既に視聴を終えた方々のそれには決して及ばないでしょうから最後まで見たら改めてレビューさせていただきます。


個人的なここ好きポイントはやはりEDですね。

これはツイッターに挙げられていた0.1パートなどを先に見てしまったことを後悔しました……。

それを見ていなければもっと考察とかできただろうに……。


4月7日 全話視聴完了したので追記させていただきます。

まず全話通して思ったのは、たつき監督の手腕についてでした。

行間を読ませるのがとにかくうまい。


何処で誰がどのように、という行動はもちろん感情の機微に至るまで余すことなく描き切って見せていました。

実際には私が感じている半分程度の情報しか描かれていないのですが、行間でそれを倍増させる手法は今まで見た事がないと言い切れるほどに卓越しています。


伏線、あるいは前振りとも言うべき動作にも余念がなく必要な事を一つ一つ丁寧に積み上げていく様は実に見事。


それからこの作品は私の中の固定概念を打ち壊してくれたと思います。

戦闘ではド派手なアクションと演出で盛り上げてこそ、作画は綺麗な方がいいに決まっている、フラッシュ動画のような映像ではその辺りに限界があるのではという

今にして思えば自分の無知が恥ずかしい限りですが、そんな固定概念が完膚なきまでに叩きのめされました。


もちろんケムリクサのモーションなどが悪いと言っているわけではなく、純粋に偏見が打ち砕かれたという意味ですのであしからず。


惜しむらくはケムリクサは1クールでこそ完成している作品であり、無駄がなければこれ以上の余白もない作品だと思います。

回収されなかった伏線なんかもあえて残しているのではと思わせる出来栄えにほれぼれしているほどです。

では何が惜しいかと言えば……もっと見たいという欲求がふつふつと湧き上がってきまして……。


見た目も綺麗で味も逸品のデザートを食べたような、もっともっと味わいたい。

一皿では足りない。

そんな思いがあふれております。


さて、せっかくなのでケムリクサの話に合わせて私の好きも語っておきましょう。

本作で私の好きは『りく』です。

作中での出番こそ少ない物の、物語に与えた影響も存在感もすごく大きい彼女が私のベストキャラクターでした。

次点でりんさん、りつさん、最初の人(あえてこの表記)です。


わかばは殿堂入りです。

途中で「まてまて、それは死亡フラグだから大人しくしていろ」とか「縛られてるのも残念ながら当然だな」といった思いでしたが……途中からはググッっと評価が一変させられました。

終盤では好きとか嫌いではなく「わかば」という概念に昇華しました。


では総評。

主人公やヒロインの成長がしっかりと、しかしそれでいて露骨ではない描き方で見せてくれる作品は素晴らしいですね。

そういう意味ではケムリクサは100点満点の作品でした。

自分でつけたルール上5点以上をつけられないのが残念で仕方ないという思いです。

はい、つまり5点。


内容に触れていないのはこれはネタバレを絶対にしてはいけないという思いからですので気になるという方はご自分の目で確かめてください。


ではでは。


評価:☆☆☆☆☆

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