SSSS.GRIDMAN
感想
まだ旬のうちに触れておきたい作品ですね。
今、2019年4月の段階では2度目の再放送が始まったところでしょうか。
故にネタバレは極力避ける方向で行きます。
さて、この作品は円谷プロダクションの作成した電光超人グリッドマンという特撮番組が基になっています。
その後アメリカで作成された作品、これもグリッドマンの派生ですがその二つを合わせてSSSS.GRIDMANというタイトルになりました。
舞台は日本、主人公は目を覚ますと記憶を失っていた。
ヒロインの六花の家で眠っていたが、古物店でもあったその家に置いてあったジャンクPCからは謎の声が。
記憶を失いながらも日常生活を送っていた主人公だが、ある日突然怪獣が現れる。
そして出番だと言われ、ジャンクPCに飲まれるようにして主人公は巨人となって怪獣と戦うのだった……。
と言うあらすじですが、私がこの作品で面白いと思ったところが一つ。
「アニメなのに特撮あるあるを練りこんでいる」と言う点。
例えば特撮でありがちなのは肩パットのようなパーツは特撮だと激しい動きをすると震えてしまうんですよね。
それがしっかり再現されていました。
他にも飛行機が出てくる回があるのですが、よく見るとワイヤーで釣られているように描かれているのです。
こういった細かいこだわりと遊び心には見ている側として、見つけた瞬間に「やってくれたな」という笑みが浮かんでくるのでした。
さて内容に触れると特撮特有の怪獣が現れてそれを倒すヒーローが、と言うのが主流ですが要所要所で黒幕(隠れていませんが)がどんな理由で怪獣を生み出しているのかがわかるのがグリッドマンの面白いところですね。
すぐ隣にいる巨悪に気付かない主人公達。
悶々とした感情でにやにやさせられました。
そして時々出てくる、主人公の友人内海の特撮豆知識。
ヒロインの新条アカネのオタク知識なんかは見ていて「だめだ……ついていけない……」というまだオタクになる前だったころの感覚を思い出させてくれました。
では主人公はどうでしょうか。
響裕太、グリッドマンに変身できるという点を除けばいたって普通の少年です。
もうね、本当に凡人。
でも実は凡人じゃなかったというどんでん返しがあったりなかったり。
明言されてないから何とも言えませんが、特別な人物ではありますね。
同時にもう一人の主人公グリッドマン。
特撮時代とはだいぶ違うメカメカしい姿の彼を見て「え?グリッドマンこんなかっこよかったっけ? 」と思いました。
まさか……おっと危ない、これは自分の目で確かめてください。
そのグリッドマンを支援する外付けパーツがあります。
新世紀中学生を名乗る4人組でして、彼らは剣に変身したり飛行パーツになったりと様々な形でグリッドマンを手助けします。
これは全話通しで見た結果なんですが……ストーリー展開が素晴らしい物でした。
もうね、そうくるかーという驚きの連発。
難点があるとすれば最終回ですね。
これはあくまでもグリッドマンという特撮番組があってこそ、つまり前知識をそれなりに持たせていてこそ十全万全に楽しめる作品と言う仕上がりになったのです。
ようするに最終回だけ説明が不足してしまっていたという事です。
こればっかりは尺の都合や世界観の都合上どうしても必要な事だったので致し方ない事ですがそこだけは残念の一言。
というわけで総評は4点。
満点にはあとちょっと届かない!
そんな感じです。
評価:☆☆☆☆
BSで特撮のグリッドマン再放送しているので今がチャンス!
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