第1章第5話「魔法書の秘密」
本を開くとまず魔法の理という項目があり
魔法の概要と仕組みが記されていた
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魔法の概要と仕組み
魔法とは五柱神の力を借り発動するもので、一般的に火、水、土、風、光の魔法が現世には存在している
闇に関しての魔法は禁忌とされ、どの魔法書への記載も禁止されている。よって実質現世に闇の魔法は存在しない。だが、もしその存在をしり闇の魔法を行った場合厳罰に処される
最初につける節と
それぞれの神に応じた神々の節があり
その節を唱え
神の世界へと自分の精神を接続させ発動させる
魔法の適正はこの世に存在する生命なら宿る可能性があり、魔法を発動させる事ができる
そしてそれは、魔物も例外ではない
魔法の適正保有率は存在する生命の半分ほどだと言われている
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「魔法でもやはり闇は禁忌とされているんだな」
次のページをめくった
すると早速、魔法の鍛錬方法が書かれていた
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魔法を習得するのに
まず、始めに行うべき事は
神々との接続である
【火の接続】
1.人差し指を伸ばし他の指は握る
2.《ファスタ》と唱える
(ファスタはあらゆる魔法の最初に唱えなければならない文句である)
3.次に、《フェイム》と唱える
(フェイムは火を司る節で、この後に呪文を続ける事で様々な火の魔法を使う事が出来る)
この段階で指先が光れば接続の成功だ
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「なるほど神々の言葉を組み合わせて発動するわけか」
では早速
コホンッ
《ファスタ/フェイム》
ホワァ
呪文を唱えた途端指の先端が光り始めた
「おおお!本当にできた!魔法だ!」
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火の接続詞は《フェイム》
水の接続詞は《ウォテア》
土の接続詞は《サディア》
風の接続詞は《ウィンダ》
光の接続詞は《シャイオ》
と記されている
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「ふむふむ、なんとなく仕組みはわかってきたなぁ」
「闇の接続詞はどこにも書かれてないから誰も発動できないのかな?」
「まぁ、神の言葉なんて誰も想像できないか」
「でも、少しだけ英語っぽいんだよなぁ」
《ファスタ/シャドア》
ホワァ
適当にそれっぽく唱えた物が発動し
しかも、黒く光った
「見なかった事にしよう、、、」
下手したら処刑されそうだ
「さて!次のページ、次のページ!」
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指先が光った段階を二節と言う
この段階では光るだけでなんの魔法も発動しない
ここからは三節を学んでいこう
例)
《ファスタ/フェイム》
神々の言葉で
《初節/火》
である
そこに三節目
《トータ》意味を《灯火》
を加えてみよう
呪文としては
《ファスタ/フェイム/トータ》
となる
これを唱えると、指先から火種程度の炎が出るはずだ
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「なるほど」
百聞は一見にしかず
《ファスタ/フェイム/トータ》
ボゥッ
ライターほどの火が指先に灯った
「なんか涙が出そうだな」
そこには、絵本で出てくるような本物の魔法があるのである
しかも、それを行なっているのが自分自身と思うと本当に感動する
「なるほどなぁ、こうやって三節、四節、五節って情報を増やして魔法を作っていくのか」
ちなみに四節、五節から先はその魔法の数や時間などを細かく設定していけるようだ
だが呪文を長くすればするほど唱えてる間、無防備になるので戦闘では四節から五節が適してると言われている
次のページからは全てが応用で
単語集のようなページが続いていた。
読み進めていくと今の自分には有難い収穫があった
それは光の魔法 《ヒーラ》の単語だ
そう、回復魔法である
だがこの世界に完全な回復魔法はなく
この魔法も細胞を活性化させ回復速度向上を目的とした魔法で致命傷までは治せないそうだ
だが有難い、これがあれば少しは安心できそうだ
他にも使えそうな単語を覚えて明日の依頼で試してみる事にした
おっさんながらにして魔法剣士かな?
「馬鹿な事考えてないで寝よ、、」
魔法書を机に置こうとした時
トスッ
本の表紙の厚紙の中で何かがスライドする音が聞こえた
「ん?何か入ってる?」
本の最後のページをめくると
少しだけ隙間があった
「ここかな」
その方向に傾けて中の物をだすと
「鍵だ、、、」
古い鍵が出てきた
そしてその鍵には
【ヒューゲル=エイジス】
の名が刻印されていた
あーだめだ、魔法の勉強と重ねて問題が増えて頭がパンクしそうだ
「ねよ、、、」
めんどくさい事は後回しにする
それが俺だ
おやすみ
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