リトル・ポエット
大きな世界にみんな住んでいる。なのに、思わぬ所で人間関係が繋がったりして、世界はグッと小さくなる。
地球。みんなが住む世界。今、私が立っている場所。とても大きいのに、とても小さい。
私は考える。
『
世界には、沢山の人がいて、木がいて、水がいて、空気がいて、膨大なモノを支えている。
世界は大きいけど、世界は小さい。世界は広いけど、世界は狭い。世界は尊いけど、いつでもそばにいて、世界はみんなを支えている。
私の世界。
これから大きくなって、小さくなって、広くなって、狭くなる。尊ばれたら嬉しいけど、大切な人とは一緒にすすんでいきたいなぁ。
私は考える。
頭上に広がる大きな地球儀を見ながら、これから変わる、私の
世界
せかい
セカイ
僕にはまだ分からない。世界には色んな大きさがあって、色んな表情がある。
家、学校、社会。色んな所に世界はころがっている。沢山の人が集まる所には世界は広がっているのかも。
あっちの世界から、こっちの世界。僕が居るのはこことここ。
まだまだ僕は未熟だけど、色んな世界を見てみたい。
世界
せかい
セカイ
僕の知らない、広い世界。
時計の音、風の音、草木の音、そして本のページをめくる音。
一人の世界。私の好きな世界。
外に出ると、色んなコトがごちゃまぜで、色んなモノが押し寄せてくる。重くて、痛くて、苦しい、外の世界。
私はみんなの世界がキライ。
みんなの世界はみんなに合わせないといけない。
みんなの世界は部外者を寄せ付けない。
みんなの世界はハズレモノをあざわらう。
私はそれが、嫌で仕方ない。
人は人。
それを他人が口を出して言い分けないのに。人のことをあれこれ言えるくらい、みんなはいつから偉くなったの。
私はみんなの世界がキライ。
でも、私一人じゃどうすることもできない。
世界って何だろう。
大きな地球儀を見つめて、沢山の本を抱えて、考えた。
世界には、沢山の場所があって、それぞれ言語が違って、文化が違って、他にもいっぱい、沢山のことが違う。それでも、世界は成り立っている。多少バランスは悪いかもしれないけど、みんな仲良く暮らしている。
大きな地球儀。
グルンと一回、右に回して、目を閉じたままキュッと止める。
『さあこの国は何でしょう。』
僕の一人遊び。
僕はちょこっとみんなと違う。
だから、いつだって孤独を感じる。
でも、支えてくれる人もちょこっといる。
大切なモノだけをしっかり守ればいい。
それでいいと分かったから、僕は僕のまま、ここに立てている。
世界。
個性のカタマリ。
みんなの居場所。(の、はず。)
人って孤独だ。
それでも、人は、一人じゃない。
絵葉書の便り 竹倉 翠雨 @yuina-takekura
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