ふくろうカフェへの応援コメント
この作品で、私が一番気に入ったのは「奥ゆかしさ」です。
書く側の人間としての私は、ついつい「ここが伏線だったのだよ」と最後に明示したくなります。それは、子供が大切なおもちゃを見せびらかしたくなる気分であると同時に「WEB小説では流し読みされることも多いだろうから、それくらいはっきり指摘しておかないとわからないよね」という気持ちからでもあります。
でもホラー作品などで、あえてはっきりさせずにボカして終わらせるような作品に出会うと、読む側の目線からは、そういう作品好きなのですよ。
今「ホラー作品などで」と書いたように「はっきり書かない良さ」はホラー系に多いもの、と勝手に思っていましたが……。
この作品、別にホラーでも何でもない明るい作品ですが、でも「はっきり書かない良さ」のパターンですよね。作中で全く「そのフクロウこそが、目当ての女性だよ!」とは指摘されない。それどころか、主人公が「何かに気づいた」という素振りすらない。でも、読者にはわかるような書き方になっている(私の誤読ではないですよね?)。この加減が「上手いなあ、面白いなあ」と思ったのでした。そして『この加減』の奥ゆかしさが、男と女の関係にもオーバーラップするような気がして、さらに「上手いなあ」と。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
伏線の話はご自身のエッセイの中にも書かれてましたね。
少女がふくろうだったというのはちゃんと意図して書きました。オーナーに、飼い主を選べたらいいのにと言わせたのもそうです。兄が働いてるというのも、実は一緒に保護されたふくろうがここにいるという含みだったんですけど、それは回収できませんでした(笑)
きちんと伝わっていたらとても嬉しいです。
ありがとうございました(* _ _ )
ふくろうカフェへの応援コメント
人がいい〝僕〟の性格や行間に漂う温かな雰囲気が純粋に好きだなぁと思いました。答えが明示されてないところもとても好きです。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
りつか様
お越しいただきありがとうございます。
♡も☆もコメントも本当に嬉しいです。
この青年の雰囲気は私も気に入っています。リアルでは多分、あまり要領が良くないのでしょうけどね。だからこその純粋さがありますよね。
気に入っていただけて良かったです。