第2話 ここはジャパリパーク

もう何時間も歩いているのに人影すら見つけられない

「もうだめだァ… 暑すぎる」


太陽がジリジリ照りつける!

晴れた日は好きだが、今に限っては太陽を恨む


「夢なら覚めてくれ… ん?」


向こうに人影が! 助かった!

「おーい! そこの誰かー! 助けてくれ!」


誰かは知らないが、振り返ってくれた!


しかし、こちらに走ってきたのは目玉が一つの化け物だった!


「ぎゃああ! やっぱこっちに来なくていいです! ん? あれは?」

「まさか… やっぱりここは…!」


化け物は空高くジャンプをし、上から攻撃を仕掛けてきた

「しまった! 上から…!」


パッカーン!


自分の真上でセルリアンが砕け散った

「こ…これは… ついに俺の中に秘めた力がついに…!」



「期待を裏切るようだけど、セルリアンは私が倒したわ」


「え?」


振り返ると不思議な格好をした人がいた

「あなた、ここらじゃあ見かけないフレンズね 縄張りは?」


「や…やっぱり…!」

「?」


「おーい! カラカルー! おいてかないでー!」


と、後ろから二人誰かが走ってきた

「いきなり走ってどうしたの?」


「セルリアンに食べられそうになっているフレンズがいたの」

「大丈夫? 怪我はない?」


「カラカルー! この子気絶してるよー!」

「日影に移さないと!」







日陰に入って数秒で起きた


「あっ 起きたよ」

「うーん…」


頭がまだフラフラする

太陽に照らされているよりはマシだ


「こ…ここは…?」

「セルリアンなら倒したわ 心配はいらないわよ」


「あなたの名前は?」


「俺の名前は… 俺の名前は… 名前… あれ…?」


名前が出てこない 名前なんて忘れるはずないのに


「俺の… 名…前… 」

「名前がないの? じゃあもしかして生まれたばかりのフレンズ?」


「ええと、俺は…」


「それは何?」

「これ? これは時計だけど」


「じゃあとけいって呼ぶのはどう?」

「時計って… それはちょっと… まあ、いいか」


さっきの化け物 そしてこの三人の見覚えのある人たち

やっぱりここは…!


「ここはどこなの?」




「ここはジャパリパークだよ!」

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