第19話 喧嘩≠決闘
◇Side Rear◇
作戦会議から数日。今日も私達は戦闘の講習会に参加していた。
開けたグラウンドの三割には無数のカカシが立てられ、打ち込みを行ったりする生徒や、残りの空間を利用して刃引きのされた武器を手に他のパーティーと模擬戦闘を行う人もいる。
どうやら刃引きされた武器は、購入時に学園の生徒手帳を見せれば訓練用としてセットで貰えるらしい。確かに使い慣れていない刃物は危険だし、技術も拙い《彷徨人》としては大変ありがたいサービスだと思う。
ただ、防具に於いては在校生と彷徨人との間で明確な差が出来ていた。
前衛職が一番に顕著なので挙げさせてもらうと、殺傷能力……といったら物騒だけれど、攻撃性能から見て武器を鉄製のものにしないといけないという事から、防具に注ぐ金額が明らかに低い。
ファイターやレンジャーなら動き易さ重視で革製のものであっても終始敵に張り付くわけではないので問題はないとしても、ソードマンというクラスは常に敵へ張り付いて憎悪値……ヘイトを稼がなければいけないから、革防具では心配な面もある。
今回のパーティーが彷徨人と在校生の2人ずつという編成も、在校生二人にヘイトを稼がせて、彷徨人の生徒にアタッカー役を担わせるという目的があったのかもしれない。
一方で私と言えば――
「《
シーダの入ったパーカーのフードを揺らしながら息を切らし、額に汗を滲ませながら、右手の爪先に宿った紅の焔をエックス字に振るうと、その軌跡が炎の刃と化して目の前にあるカカシへ襲い掛かる。
そのまま絶えず“魔術”から次の“魔法”へ繋げる為に、振り下ろした右腕と交叉する形で左手に握った杖を正面へ突き出した。
「――【フロストエッジ】」
突き出された杖の前に水色の魔法陣が現れ、氷の刃が三つ飛び出すと、燃え盛り地面に倒れてしまったカカシへ命中。そこから包み込む様に氷が広がり、炎を氷の牢獄の中へ閉じ籠めると、氷内の酸素が膨張して爆散霧散した。
私はその光景を見守りながら、左手に握りしめたなんの変哲もない
……やっぱり魔術を先に発動させてからじゃないと、魔法が間に合わないか。
どんなに早口で言っても、技名と詠唱をするのとでは雲泥の差だ。《ウィザード》を含むどのクラスにもスキルを発動した後に、《再使用待機時間》という、ウィザード以外のクラスなら《
その為、充分な発生速度と火力、そして再使用待機時間が補えるので、後衛としては魔術の使い処は魔物とのエンカウント直後に限られる。
不幸か幸いか、後衛火力のRTは4秒から5秒と長い。私の場合シーダというRTを縮める使い魔が居るけれど、剣などを扱いながら魔法を使用するウィザード……《魔法剣士》タイプは、魔法を発動してから2・3秒の間は、スキルの乗らない剣術だけで敵の攻撃を凌がないといけなくなる。まぁ、私には剣なんて無縁の代物なのだけれど。持っていても槍くらいでしょう、たぶん。
ただ、私の扱う精霊魔術にはひとつの利点がある。それは魔法陣が不用意に浮かばないということ。
水属性の魔法、【フロストエッジ】を始め、多くの魔法には詠唱の代わりに魔法陣が浮かび上がる。
これは白魔術、黒魔術も同様で、精霊魔術は三節に分けて詠唱を行うけれど、白・黒魔術は一節に省略することが可能な反面、魔術式を意識から転写しなければならず、結果的に魔法と同じく魔術式が浮かび上がってしまう。
その点精霊魔術の詠唱というものは、自身の意識から魔術を発動するのではなく、大気中に存在する精霊に語りかける事で事象化しているので、魔術式は浮かばないのだ。
ルビア先生曰く、単独での対人はもちろん、知能の高い魔物には不意打ちでも無ければ当たらないこともあるのだとか。
勿論、その精度を補うのも自分自身の技量なのだけれど、ことパーティーを組んでの戦闘なら、前衛のカバーへ入ることでより命中精度を上げることが出来るというメリットがある。
以上の話から、私の感じた『この世界のウィザード』は「仲間に前衛を頑張らせて後ろでやりたいことをやる」という、自分勝手、自己満足という悪い印象が強いクラスだった。
一人で二人分の動きをしなければならない点も踏まえて、「味方のサポート」だなんて綺麗ごとを言っている暇はないのですと、暗に言われた気分。なんだか悔しい。
その上火力貢献度、殲滅力も高い。文句を言われようとも『結果』という存在が付き纏ってしまう為、傲慢な人はパーティーメンバーから嫌われてしまい、折り合いがつかないこともしばしばあるのだとか。
ただ、そんな悪い印象を与えるウィザード以外にも、ルビア先生のように立派に味方のサポートと両立している人も少なからず存在している。それが私にとっては唯一の救いだ。
この世界にやってきて二週間と少し。私は、“現実”を知るのが遅すぎたのかもしれない。
だからだろう。私は自分の思い描いた《ウィザード》という“理想”を、異世界で覆されてしまったという焦りと混乱からか、……逆に、この世界の“現実”を受け入れていた。
周りが優しかっただけ。こんな私を温かく迎え入れてくれた人が多かっただけ。
ここから一歩外へ出てしまえば、「魔法を扱えるヒト」と特別視され、そのクラスというだけで悪印象がまとわりつく。
……でも、それでも私は……自分の“理想”を曲げることはできなかった。
甘えたい気持ちもあった。初めて自分を認めてくれた人がいる。私に手を差し伸べてくれた先人がいる。
なら、これまでの人生を経てきた私が出来ることは、たった一つだけ。
皆とは
認められる事の嬉しさを知った。誰かに自分の考えを伝える事の大切さと、その喜びを知った。教えを乞う大切さを、私が
周りとの違いを埋める為に生きてきた私は、今度こそ、良い方向でその溝を深めていく。《ウィザード》というクラスの、印象を変える為に。
これが、私の新しい在り方。私の目指す行き先。
順風満帆にいけるだなんてこれっぽっちも思っていない。だから、妥協はしない。
「――んくっ」
背中に伝う汗さえ気にせず、腰の鞄から魔力を回復させる青色の液体が入った小瓶を取り出して、右手の親指でコルクを抜き、それを人差し指の根本で挟みながら《マナ・ローポーション》を口に運ぶ。
乾いた口内に流し込まれた薬の喉越しは最悪で、その薬品特有の濃さと、小児用の風邪薬の様な苦みのある甘さという独特の味のせいで、思わず
飲み終えた空の小瓶にコルクで栓をして鞄へ入れ、魔力の回復を待ちながら近接戦闘に対応できるよう杖を振るっていく。
振り下ろし、突き、薙ぎ払いと、テッドくんから教わった槍術を反復練習していく。
すべては熟練度を向上させるため。自分の魔力総量やスタミナ、体力を限界寸前まで追い込むことで、レベル1ながらもステータスの上昇が見込まれる。
先日の作戦会議。そこで私がパーティーの皆、そしてカトレアへ配布した『熟練度スクロール』は合計で20枚。効果は凡そ6時間。これが多いか少ないかと感じれば、私としては少ない。
試験運用はテッドくんが手伝ってくれた。騎士団での仕事前にスクロールを発動し、訓練や仕事をこなしてもらうことで、その前後の《ステータス》の上がり幅を計測する、というもの。
結果としては筋力12にスタミナ5と、微々たる数字だったけれど、その数字は計り知れない。私の場合、スクロールを使用せずに魔術の勉強をしても、一週間かけてステータスが1上がるかどうか。実際にスクロールを使用してみて同じ期間で測定してみれば8と驚異的な数字を叩き出したのだから。
上昇したステータスで魔術を使ってみた感覚としては、消費魔力の低下と、攻性魔術の威力増加が目に見えて分かった。
恐らく知識を身に着ける事で魔力の運用効率が良くなり、それによって威力も増大した、ということなんだと思う。
とにかく今の私の課題は、知力を上げつつ他の人よりも劣っているスタミナの底上げ。そして魔力総量の増加を目指すしかなかったりする。
だからこそ、皆と離れて一人、カカシと向き合って魔術と魔法を乱発するぼっちプレイをしているのだ。
……ぼ、ぼっちじゃないんだからねっ! ちゃんと周りにも人はいるんだからねっ!?
「――リア、頑張ってるねっ!」
「あ、エル……」
そんな自己嫌悪にとらわれていた所で、肩にフェイスタオルを掛けたエルが声を掛けてくれた。
額には私と同じように汗が滲んで前髪がぺったりとくっつき、いつものふんわりとした髪が今日は大分落ち付いてしまっている。
服装は学園指定のジャージではなく、装備に慣れる一環として自分の戦闘装備一式を着用していた。
羽をベルトで括りつけた白い帽子をかぶり、黒色のブラウスの襟元に赤いスカーフを結びながら、白いパンツとブーツ、フィンガーレスグローブを身に着けた彼女は、いかにも軽装な剣士という印象を受ける。
それに質の良いものを使っているのかもしれない。ブラウスの襟には若草の様な刺繍が施されている。
防具として利き手、利き足の保護にと革製のアームガード、鉄製のレッグガードが付けられているので、半身で刺突メインの立ち回りなのかなと感じた。
得物は昨日言っていた細身の剣であり、黒いグリップと十字のガードを見るだけで質の良さが伺える。その鞘から引き抜いた時の刀身の輝きはきっと綺麗なんだろうなぁ。
「大変そうだねー。汗びっしょりだよ? 休憩した?」
「んー……あまり?」
エルはフェイスタオルの右端を手に私の顔に流れていた汗を拭ってくれると、笑い交じりに尋ねてくる。最後の指摘に思わず苦笑いで返してしまった。……休憩してよかったなんて知らなかったのだけれど。
「そっちの調子はどう?」
「むふふー。期待していいと思うよっ!」
「よかった。でも怪我はしないようにね?」
「大丈夫大丈夫っ! きつかったらその前にテッドが止めるもんっ」
胸を張って自信満々に語るエル。皆も休憩を挟んだみたいだし、私も様子見に休憩へ入ろうと思った。
前衛を受け持つことになるセージ兄妹は、訓練の際は例の熟練度スクロールを使用して基本的に打ち込みを行い、スキルと自身の剣術の熟練度を上げてもらっている。
ただ、驚くべきはクロさんだった。
彼の《レンジャー》というクラス上、基本的に弓や
神様から貰えた《特典》の恩恵もあってか、クロさんはどちらでもなく、新しい武器カテゴリになるであろう『銃』を手にしている。
といっても現代の銃器ではなく、西部劇などに登場する
よくわからないけれど、現代の拳銃を使うと『ジャムる』危険性があるらしい。ミリオタじゃあないので何を言っているのか全然分からなかったけれど、世代の古い銃の方が信頼できるし、修理パーツもこの世界の技術に合わせて造り易いものを選んだのだとか。
主に使っていた、というのは、彼の場合その拳銃
色々と手を加えているみたいだけれど……魔物相手に銃は有効なのか心配になる。威力は高いけれど、ダメージとしては通りにくいものになってしまう可能性があるから。
閑話休題。エルに連れられて模擬戦闘をしているクロさんとテッドくんの方へ向かってみると……。
なんか騎士甲冑姿の熊みたいに大きな人に抑えられながらも、狼人間の男子生徒がクロさんとテッドくんへガンを飛ばしていた。上手い事言ったわけじゃないです本当に。
『………』
わぁ……。なんだかとっても入り辛い雰囲気……。イヤな予感しかしない。
少し離れた場所で様子を伺おうと足を止めると、一瞬だけ顔を出したシーダはすぐにフードへ引っ込んで、エルがげんなりした様子で肩を竦める。
「ありゃー。早速吹っ掛けられちゃったかぁ」
「私、あそこには行きたくないなぁ……」
苦笑いを浮かべながら、鞄からフェイスタオルを三枚取り出して、一本肩に掛けると、狼男さんがクロさんへと詰め寄りながら吼えた。
装備が革装備ということから、彼も私達と同じ彷徨人であり、クラスメイトだということが一目で分かる。
周りの人々が各クラスに沿った装備をしている中で、一人銃を握りしめるクロさんへ絡むのは必然だったのかもしれない。
「やいクロウ! テメェ女を二人も連れて恥ずかしくねぇのかよ!?」
「あんだよ、いくらそっち面子がムサ苦しいからって。羨ましいなら素直に言った方が可愛げがあるぜ?」
いつもの飄々とした態度を貫きながら、銀色の拳銃二挺を腰のホルスターへ収めたクロさんは、目を伏せ肩を竦めながらシニカルに笑いながら答える。
傍にいたテッドくんは模擬戦闘中だったのか手にしていた剣を鞘に納めて、狼男さんを抑える熊男さんへ困ったように苦笑いを浮かべた。
熊男さんは彼の苦笑に謝罪する様に頷きながらも、仏頂面を崩さないまま狼男さんの腕を引いて「やめろ」と制止を求めているものの、狼男さんは一向に耳を傾ける様子がない。
「前々から思ってたけどな、お前のその上から目線が気に入らねーんだよっ!」
「別に毎度上からモノ言ってるわけじゃねーだろうが。同じレベル1のザコ同士、仲良くしようぜ?」
ウィンクしながら笑みを崩さず手を差し出したクロさんを見て、狼男さんは顔を真っ赤にさせていく。
やがて狼男さんが俯き、脱力したと思ったであろう熊男さんが溜息交じりに開放すると、機と見た狼男さんがクロさんへと殴り掛かった!
「だから、その面が気に入らねぇ!!」
「――クロウ!」
すぐ後ろに控えていたテッドくんがヒートシールドを手に横から割って入り、狼男さんを面で捉え踏み込むと同時、彼の身体は一メートルほどを軽く浮遊した。
――ずしゃあっ! という砂を激しく擦った音が遠くながらも聞こえてきて、私は額に手を当てて「あ~……」とこれから起こり得る戦闘の予感に辟易する。……いや本当、疲れている所に追い打ちをかけないで。
むしろここで私達が手を出さなければ男同士の取っ組み合いで済ませて貰えるだなんて考えは、私にはなかった。
どちらも定期試験のボス部屋前で鉢合わせする可能性だってあるのだから、変なわだかまりはこの場で解消しておくに限る。
「サンキューテッド」
「やってしまった……」
クロさんは平然と頭の後ろで腕を組みながらニヤニヤと笑っており、テッドくんも自分の行動に後悔しているようで、眉根に皺を作りながらだらんと肩の力を抜いた。その姿はなんだか哀愁漂う大型犬を連想させた。
「その、すまない……大丈夫か?」
やあやあと申し訳なさげに苦笑を浮かべたテッドくんは、吹き飛ばされたまま動かない狼男さんへと手を差し伸べると……ぱしんっ!
その手は起き上がりざまに勢いよく払われ、彼は完全に頭に血が上っている事が判った。
『………』
再び場に緊張が走り、周りで訓練をしていた子達がそそくさと退散していく。
クロさんは肩を竦めてやれやれといったジェスチャーをしながら熊男さんへ「止めねーでいいのか?」と尋ねると、熊男さんは今度こそ顔を横に振った。「好きにしろ」ということである。
「……上等だコラッ! テメェらまとめて掛かってきやがれ!! お荷物な女どもを抱えながら何処までやれるか見てやるよ!」
「――ほーん? 言うねぇ」
「お荷物、だと……?」
「―――……」
その言葉にクロさんは口角を上げながら目を細めるといった冷たい笑みを浮かべ、テッドくんの顔つきが変わる。
……そして何より、今私の隣でギリッと強く歯が軋む音が聞こえた。顔を出して静かに様子を伺っていたシーダが怯えた様にヒュッとフードの中に隠れてしまう。わ、震えてるから首元くすぐったい。
「エ、エル。落ち着いて……」
「ん、へーきへーき。心配しないでよリアー」
いやいや、どう見てもその可愛らしい顔が落ち着いてないんですけど……。
若葉色の瞳は落ち着く色だと思っていたけれど、怒りの感情を抱くとこうも爛々と輝くものなのでしょうか……。
熊男さんは溜息を吐いて、「俺はやらんからな」といって踵を返す。
――けれど、踵の返された肩に手を置いたのもまた、クロさんだった。
「まぁ待てよ。おたくのメンバーがウチのパーティーにケチつけて来たんだぜ? 仲間なんだ、最後まで付き合うってのが筋ってもんだろ?」
「………」
熊男さんは仏頂面を崩さないまま、顔半分をクロさんへ向けたあと、狼男さんを一瞥して「……いいだろう」と告げる。
それでも、熊男さんは彼らへ深々と頭を下げた。
「だが先に謝罪はしておく。少なくともお前達の仲間は“お荷物”ではない」
「そりゃどーも」
肩を竦めたクロさんが返事をすると、テッドくんは目を伏せて熊男さんへと向き直った。
「――それでも、その証明をオレ達は出来ていない」
「……ああ。そうだな」
目を開きながら言うテッドくんに熊男さんは重々しい雰囲気を漂わせながら肯定する。
「例え見習いの身なれど、騎士として仲間を貶されて黙ってはいられまい」
「その通りだ」
普段は穏やかな表情ばかりの印象を受けるテッドくんが、珍しく険しい顔つきになっていた。
彼にとってそれだけの怒りを抱かせるくらいになっていたのかと思えば、純粋に嬉しく思える。
でも、今の彼は少なからず冷静ではない。出来ればクロさんとは違う形で収めて貰いたいところだけれど……そうもいかないんだろうなぁ。
「アレックス・グレゴリー。君に4対4のパーティー戦を申し込む」
「――いいだろう。受けて立つとしよう。ペインテッド・セージ」
……ですよねー。
私はもうなんというか、予想出来ていた事だけに覆されなかった結果に肩に掛けたタオルで顔を覆う。
「ねぇ、リア」
「エル? どうした、の……」
静かに私の名前を呼んだエルを、タオルから顔を上げて観てみれば、彼女は手元のグローブの裾をきゅっと引き締めていた。
さっきの怒りは少し落ち着いたみたいだけれど、それでもやっぱり、エルの瞳の奥底に眠る闘争心だけは収まりきらなかったみたい。
「こればっかりは……あたし達も付き合わないといけないよね?」
キッと熊男さん……もとい、アレックスさんを睨み付ける彼女の目は、腰に佩いている剣と同じように鋭いものになっていて。
私はもう、脱力しながら「……わかった」と言うしかないのだった。
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