2日目 と、友達がで、できない....

ピピピッとアラームがなる。今日こそは遅刻しないぞと、思っていたのだが案の定起きられなくてまた妹に起こされた。


だが、妹が今日は遅刻させないぞと言って早く起こしてくれた。妹よ尊敬すべし。


俺は別に人混みが苦手じゃないので通学路とかも普通に端を歩く...に、苦手じゃないったら苦手じゃないもん。


「はぁ、めんどくさいな。別に学校行かなくてもいいだろ。」

環音わとは結構頭が良いのでそんな愚痴をこぼす。


すると後ろからタタタタッと駆けてくる人影が環音に後ろから飛びつく。

「おっはよー!環音!昨日来なかったけどどしたのー?」

「っあわ!びっくりしたじゃねーかよ、はぁ、それと昨日は寝坊したんだよ。」


後ろから飛びついて来たのを華麗に避けおっとっと、としているのが幼馴染の楠木くすのき咲桜さくら。茶髪黒目で昔から良く遊んでいる。何度か喧嘩して3年間口を利いてない時もあった。そんなんでも仲良くしてくれる良い奴だ。


「もぅ、昨日は寂しかったんだから...」

「あっそ。」

寂しかったなんて報告いちいちいらんわ、と思い何気なく返事したら咲桜がしゅん、としてしまった。


だが、無視をする。しないと駄目なんだ、俺の為にも咲桜の為にも。


そんなこんなであっという間に学校へ行って着いた。


さて、実質初登校だ!緊張するなぁ、てか俺何組だ?昨日行ってないからわかんないや。咲桜に聞くか

「なぁ咲桜、俺何組だ?」

「ん?えぇーと、私と同じクラスだよ!」

咲桜と同じクラスか、よかった!

わかる人には分かると思うが扉をガラガラ開けた時の音でみんなが見てくるアレが嫌いなんだ。だから咲桜と一緒だと心強い。


教室の扉を開け何事もなく席に座る。

ちなみに俺のクラスは二組。クラスではもうグループが出来ていて、陽キャたちのグループと陰キャのグループがハッキリ分かる。


これだから学校は嫌いだ。グループを作ると必然的に仲間はずれが出来る、それが俺。


咲桜はイケメンとチャラ男のグループにいる。

もちろんイケメンとチャラ男以外にも女の子もいるが…


そんなこんなで先生が入ってくる。先生は清楚な感じで黒髪ロングの高身長だった。


「はい、皆さんおはよう。もう知ってると思うが担任の秋枝あきえだ瀬里奈せりなだ、よろしく」

担任の秋枝が挨拶を終えると直ぐに授業に入った。


授業は俺にとっては簡単過ぎてつまらなかった。前までは授業寝て、先生に君!寝てるんだったらこの問題解きなさい!って言われチャチャッと解いてイキってたが、最近上には上がいると思い知らされイキるのを辞めた、てかやめてよかった。


そんな黒歴史を思い出してたらあっという間に昼休みなっていた。昼休みは自分の机でお弁当を食べるのが日課だ。おい、可哀想とか思うなよ、俺泣いちゃうぞ。


「おい、お前面白そうだな!」

突然前の席のやつが喋りかけてきたので思わず前の席のやつに卵焼きを突き出してしまった。


「お?なんだ?くれるのか!ありがとよ!」

パクっと食べられた、まぁ別にいいんだが


「で?なんのようだ?」

俺は冷静さを取り戻り質問をする。

「え?あぁ、面白そうだから友達なってくれよ!」

「あっそ。」

あ、やべー!咲桜と同じ接し方してしまった!

「なんだよーつれないなー。」

と言って前の奴は食堂へ向かって行ってしまった。


はぁ俺としたことが...


そんなことがありながら今日も一日が終わった。

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