第12話 二十日目(町探検)[下]
香美はみんなを連れてくる。
「香美なに?」
庭で技の練習をしていた雪は嫌そうに言う。
「新しい子が来たんだよ。それでね、小奈多がこの子について説明するんだ」
それを聞いた雪は口を開き、目をキラキラさせながら言う。
「よし、じゃあその子に会いに行こう」
そう言いながら庭から素早く出て、リビングへとやってきた。
「小奈多、新しい子て何?」
小奈多は近くにいた猫を上げ、
「この猫だよ」
すると雪は人生終わったような顔をしながら、
「私、猫アレルギーなんだけどー」
と言い、そのあとはしくしく泣き出した。
「ならしょうがないか」
小奈多はしくしく泣きながら猫を放した。
「バイバイ、中野」
と小奈多が行ったあと猫はニャーとだけ言い去っていった。
「誰?中野って?」
香美が小奈多に聞く。
「猫の名前だよ」
「あ...ヘェ〜...」
少し香美はひいた。
すると急に隼也が妙なことを言いだした。
「あの猫、僕と同じの異世界人だよ」
と、一言だけ。
AM 8時30分
隼也が自爆装置!
しかし読み進めるとあることがわかった。
それは異世界人には二つの種類があることだ。
まず一つは転生人保護異世界人だ。特徴としては非常に優しいのと、モンスターに化けていることだ。
そしてもう一つは言わなくても分かるだろう。
そしてこの二つの種類は基本的に住んでいる場所で分かれているらしい。
しかしその場所までは書いていなかった。
とりあえず本屋を出て再び町に出た。相変わらず町の様子は東京そのまんまだ。
「とりあえず店に行くか」
AM 11時
俺はひとまずドンキフォーテという店についた。その店の看板の上には妙にイラッとするペンギンがいた。
「俺の元居た時代にもこんな店、あったなぁ」
そう呟き俺は店の中に入った。
恐怖アニメ、ケケケの鬼太郎
ぴっ。
3年クッキング
ぴっ。
ZERU〜♪
ぴっ。
連続テレビ小説、半分、煽り
ぴっ。
「あー。テレビってロクなもんねーな」
シーン
「何だよ3年クッキングってそんなのやってるうちにとっくに受験終わってるぞ」
シーン
「半分、煽りって煽るのだったら半分じゃなくて、全体で煽れよ」
シーン
「ちょっと隼也、コロ助居ないからって、一人ごとうるさくない」
小声で雪に言う。
「ボッチって寂しそうだ...ね」
なんでだろう、なぜか俺のことをあの二人がとても悲しそうな目で見てる。
うーん?
PM 3時
「よし、帰るか」
PM 5時
俺は帰宅した。
さぁみんなが待っている。早くドアを開けよう。
「ただいま」
その後みんなで楽しく夕食を食べ、一日は終わった。
光助がコロ助と呼ばれていることは知らずに...
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