第5話 三日目(技)

 窓から日差しが差し込む。

 光助はベッドからゆっくりと起きる。

 そしてゆっくりと窓を見る。朝だったのだ。そして光助はゆっくりと窓の反対側を見る。すると、

「⁉︎」

 一通の手紙と大量の教材が置いてた。

「やっぱりだよ。やっぱりだよ。やっぱりそうだよ」

 俺はそう言い、一通の手紙を見た。


 君の机に置いているものは、技表だ。皆と一緒に見るといい。


「技表?何だそれ」

 そう呟き、教材の中を見る。するとこんなことが書いてあった。


 勇者用

 技名 ジャンプ切り

 AP 0

 威力 パワーの1.45倍


 と書いてあった。

「なんだ。勉強しなくていいじゃん。」

 光助は少しほっとしたのであった。



 今日の朝ご飯は、ヤマの食パンだった。小奈多が食パン六枚を六斤と間違えて買ってしまったのだ。おかげで、お腹はパンパン。そして、皆が食べ終わった。そして、俺が今日の予定を言う。

「今日は洞窟ダンジョンにはいかない」

「えー」

「小奈多が食パンを六斤買ったせぇで

 ろくに金が無いんだぞ」

「そうだ、そうだ」

「......」

 小奈多は黙り込む。

「でも皆に良いお知らせがあります。皆、これを見たまえ」

 俺は、技表を上に上げて、皆に見せる。

「あっこれ私の机にもあったやつだ」

「私も」

「じゃあ皆、今日はこれで、ひとまず技を覚えるぞ」

「おー」



 俺たちは庭に来る。

「ではここで、自由に技を覚えてくれ。そして、12時30分になったら再びここに集合だ」

「はーい」

「OK」

「ラジャー」

「分かった」

 皆はそれぞれの場所で技の練習をする。



「さぁ、俺もやるか」

 俺。光助は自分の場所について、そう言った。

「じゃあまず、どんな技を覚えよっか」

 そう言いながら俺は、技表を見る。

「おっこれにしよう」

 そう言いながら、俺は電光石火という技を指す。

 技名 電光石火

 AP 0

 威力 パワーの1.05倍

 特徴 スピードの6倍で攻撃するため先制を取りやすくなる。

「よし、これを覚えよう」

 そう決めた俺は、すぐさま覚える方法が書いてあるページを見る。

 足底に思いっきり力を入れる、すると、足が急に黄色に光り出す。そしたらもう準備は満タンだ。そっから相手に向かって蹴り、思いっきり攻撃をする。

 と書いてあった。

「よし、俺もやるぞ」

 そう言った俺は、早速足底に思いっきり力を入れた。すると、何故か足が赤色に光った。

「え!」

 俺は少し心配だったがそのままあしを蹴る。

 バーン

 大きな音と同時に俺はそのままかかしに向かって攻撃をする。するとかかしが

 バキバキ!

 と猛烈な音で壊れる。

「何だよこの威力。えげつないな」

 俺が後ろを振り向いたときは、もうそのかかしは無かった。

 時刻が12時30分になる。

 皆は再び元の場所に集合する。

「今日はこれで終わりだ。中に入るぞ」

 光助が言う。

 皆、中に入る。


 夜


「皆、俺達の家には何かが足りない。皆、何が足りないと思う?」

 すると、雪が

「お金」

 と手でお金のポーズをして言う。

「お金ではない‼︎」

 きっぱりと光助は言う。

「じゃあ黄白」

「それも結局はお金じゃねーか」

 前から通販で買っておいたハリセンで雪を叩く

「ぐは!」

「いいか、俺達に足りないのは清潔さだ」

「つまり、お風呂に入れ、てことか」

 隼也が言う。

「その通り、隼也くん」

「ワトソンくん見たいに言うんじゃねぇよ」

 香美が言う。

「でも今日はもう遅いし、もう寝よ」

 さらっと小奈多が言う。

「そうだな」

 時刻は21時だった。

 俺らはもう寝ることにした。


 受験まであと726日



 今日の日記

 香美


 今日私はあることに気づきました。

 私達は転生してここに来ました。

 つまり、私達はもう現実では死んでるのです。


 光助の感想


 なんだと‼︎‼︎‼︎




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