第4話 二日目(ダンジョン)

朝の日差しが窓から差し込む。もう朝かな。

光助は窓を開ける。

「えっ...」

何と朝の日差しの正体はたまたま外に出歩いていたはげの人のてかりだったのだ。

時刻を見ると、

「4時!まだ全然朝じゃないじゃねぇか!」

すると隣から

「うるさい静かにして!」

香美から苦情が来た。

「すいません」

謝った後、光助は再び寝ることにした。

「羊が一匹。羊が二匹...」

二時間後(午前4時)

「羊が四万六千四百九十八匹...」

光助は全然眠れなかった。



本当の朝になった。

「おはよう」

「おはよう」

「おはよう」

「おっはー」

「おはよう。て光ちゃんは?」

隼也が言う。

「ちょっと私見てきますね」

小奈多が光助の部屋を見に行く。

小奈多が戻ってくる。

「あ...あの〜お経みたいなの唱えてました」

小奈多がビクビクしながら言う。

「もしかして、羊の数を数えていたんじゃね?」

雪が言う。

「確かに、それはあり得ますね」

その瞬間。

「おはよう」

光助が起きる。

「みんな。今日は洞窟ダンジョンに行きたいと思います。何故ならご飯が食べられないからです」

「はいはい」

香美が言う。

「じゃあ、早く準備して行きましょうよ」

小奈多が言う。

「でも一つ問題点があるよ」

雪が言う。

「何だよ。雪」

「皆、勇者希望だから回復役ヒーラーがいない」

「確かに」

隼也が言う。

「それなら、スモラに任せるよ」

「スモラって回復役いけるんですか?」

「あーもちろんだぜ」

「そうと決まれば早速行こうぜ」



「ここが洞窟ですか」

小奈多が言う。

「そう見たいね」

隼也が言う。

「どんなモンスターがいるのだろう」

雪が言う。

「進むぞ」

数分後。

「あっあそこにモンスター」

きのこのモンスターが目の前にいた。

俺は、走り、きのこに向かって突き刺す。しかし、きのこは細いため見事に避けられた。(もしかしたら俺がのろまっていうのもあるかもしれないが)そしてきのこは俺に攻撃してきた。そのきのこの攻撃が当たる寸前、小奈多がきのこを縦に真っ二つに切った。きのこからは血ではなく、少量の金が出てきた。きっとこの金がお金に変わるのだろう。俺らは着実にきのこを倒していった。すると、

「何ですかね。これ」

小奈多が言う。

「きっとドロップアイテムなんじゃね?」

香美が言う。

「そうと決まれば、早速お家に帰りましょう」

雪が言う。

「よし、そうしよう」

光助達は、洞窟から出て、家へと戻る。

光助は扉を思いっきり開けて、

「hey我が家」

と言う。

「は?何言ってるんです。ここはあなたのお家じゃなくて、皆のお家です」

小奈多が言う。

「さらっと正論言うんじゃねぇぞこのロリ娘」

光助が言う。

「い、今ロリ娘と言いましたね」

「そうだがロリ娘」

「これ以上言うと逝かせますからね」

「何だと」

バチバチバチバチ...

「そんなことよりドロップアイテムを調べるんじゃなかったの」

呆れた顔で隼也が言う。声もめちゃくちゃ男の人の声だった。

「そうだったそうだった」

光助が言う。



光助達は家にある、アイテム鑑定機にアイテムを入れた。

ビビビビビビビビビビビビビビビビッチーン

何故かアイテム鑑定機のチーンの音はお葬式のチーンの音だった。

「とりあえず鑑定が終了したようだな」

鑑定結果

きのこの種

売却金額 108aon

作れる装備 なし

その他 栽培できる。スライムの好物。

「お。これスモラの好物なのか」

光助が言う。

「じゃあ早速食べさせてみましょう」

小奈多が言う。

スモラに種を渡す。

するとスモラは目を輝かせ、美味しそうに食べた。

「食べました。食べましたよ」

小奈多が興奮して言う。

「あっ本当だ」

雪が言う。

「じゃあこれからスモラのご飯は種で決まりだな」



「じゃあ次は今日ゲットした金がいくらか調べるぞ」

そう言いながら、光助は金変換機に入れた。そして、金変換機からは

本日の金額 100aon

が出た。

ちなみに、aonはこの国の通貨で

a あんた

o お金

n 何円くらい持ってるん

の略称だそうだ。何で日本語なのかは分からないが、とにかくそういう意味らしい。そして、aonは日本円で100円らしい。つまり今日ゲットしたのは

10000円だ。

俺らは、そのお金で500円の弁当を食べて、すぐ寝たのだった。


受験まで残り、728日



新コーナー

今日の日記

このコーナーでは一日一人ずつ今日書いた日記を紹介するコーナーです。


小奈多


今日の探検はとても疲れた。

スモラが可愛いかった。

明日も頑張る。


光助の感想

小学生の日記かな。

明日はもっとしっかり書きましょう。

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