解説!
ここでは、『異世界転生でハーレムしたかっただけだったのに……』の解説をしてます。こちらを見る前に、短編をご覧ください。
まずは、主人公ですね。大学生の佐藤 祐介。特に注目する所のない普通の学生です。祐介の考え方は後で書きます。
男についてです。名前がないのは、祐介が異世界の言葉が話せず名前がわからないからです。「男の声は大きくなり、雨がより強く降り出した。」の部分。これは、男の声と雨が両方強くなることを重ねています。さらに、雨が強く振ることは、これから祐介の未来がどんどん悪くなっていくことを暗示いています。
「首輪をされ、全く動けず、逃げ出せずにいた。」この一文からでも裏設定が見えてくると思います。首輪は、魔力を抑えるものです。実は祐介には、人外れた魔力量なのです。ですが、魔法の使い方を知らずさらには言葉も話せない。積んでますね。
あの男。あの男が、祐介を殴って満足そうにしている意味。それは、祐介を殴ってスッキリしたという意味もあるでしょう。しかし、それだけではないのです。祐介には、人外れた魔力量です。それも、あの男は当然知っています。つまりは、あの男は魔力はあまりなかったが、祐介の人外れた魔力量を見て嫉妬し、殴ることで自分の気持ちを沈めていたのです。人間は、持っていないものを欲しがるものですよね。
「彼の前に、綺麗な格好をし、大きな剣を持った美少年が現れた。」祐介とは全く異なる美少年です。この少年は何で祐介を助けたのでしょう。
……普通に考えておかしいですよね。意味もなく怪しい貴族の家に殴り込みなんて。それは、この美少年に秘密があるのです。この少年は、祐介と同じような転生者です。祐介にも魔力量が桁違いという能力がありましたが、少年にも同じようなものがあったのでしょう。少年は、運良く良い人に拾われて異世界の言葉を喋れるようになり、剣術もできるようになりました。
「すると、首輪を取り監獄から出してくれた。」監獄から出してくれましたね。出してくれただけです。この少年が善意でやっているとしたら助けただけで終わらせますかね。
二つの箇所から少年が助けた理由は、善意だけではないとわかると思います。少年は、貴族のコレクション。奴隷を奪い取りたかったのです。なので、祐介のような男でしかも魔力量が高いだけの使えないものなんか必要もなかったのです。さらに、少年は転生者です。魔力量が低いわけではないのであの男のような使い方もできません。
次のシーン「次の日、霧雨が降っていた。」この時、祐介は少女に助けられています。なのに、なんで雨なのか。読んだ人ならわかると思いますが、少女は奴隷商人なんです。このシーンからでもこのことを匂わせていますね。
貴族に切り刻まれるシーンは特にいうことないですかね。この貴族はただ切るのを楽しんでいるだけの頭おかしい人ってことだけです。
神に消されるシーン。神は、利用したかっただけなんですね。心の底から、「次は、きっといい人生になれる。楽しく過ごせるから。」なんて言ってませんよね。神は、祐介の様を見て楽しんでいるだけなんです。
「そして、佐藤 祐介は、消滅し残ったのは彼を虐めて楽しんだ人、快楽のみであった……」日本語変な気がしますが……ここでは、あの男が得て手に入れた快楽。少女が祐介を売ったことで得た金。最後に、貴族が祐介を殺して得た快楽。これだけがこの世界に残ったものという意味です。祐介というものは全く残らない、名前すら知っている人はこの世界には存在しないのです。
最後に、まとめるとよくある異世界転生で、いわゆる『チーレム』をしたいという考え方をしていた。ある男に傷つけられているうちに「死にたい」と考え初めています。これは、人間としてかなり終わってますね。美少年に助けられて強くなりたいと思ったが、出来ない。少女に助けられて一番マシな生活をしていたが健康になって売れるタイミングになるまで待ってから出荷。そして、貴族に眼球をかき混ぜられて死亡。
だらだら書いてしましましたが、この小説は異世界チーレムにかなりヘイトが溜まっていたので、そこにスポットを当てた作品です。異世界転生して、チート能力。でも、それを活かせるかどうかは本人次第だったり、運や才能がかなり関係してますね。異世界チーレムってもし自分が同じようになったとしても、必ず良い方向に物事は進まないって感じてれたらうれしいです。
異世界転生でハーレムしたかっただけなのに…… 刻銘 @Rrusse
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