第13話 空母が沈没した海域
空母フレデリック・ジェイソンが沈没したであろう海域に、3隻の潜水艦が
到着しようとしていた。
2隻のバックアップ艦が、捜索用サーチライトのテスト点灯を開始。
その照らし出す先に浮かび上がる、黄色い派手な花文字書体。
“ LANCEROTTY LANCE ”
「発信信号が強くなりました。 このポイントで、ほぼ間違いないようです。」
「・・・沈没しても自動救難信号を発信してくれたおかげだな。 とりあえず、礼でも言っておくか。」
そこへ、モニター越しに監査官が口をはさんだ。
『艦長、日本方面から飛来したスタイラスが、沈没直後の空母に接触か介入をした
らしい、という情報が入っています。 念のため、ご注意を。』
「クラウディア、相手はオーバーテクノロジーのカタマリだぞ? 俺たちは依頼
通り “ ジャックされる前に破壊しろ ” を実行に移すだけだ。 スタイラスと
やり合うという自殺行為なマネはしない。安心してくれ。」
『今現在、空母周辺にスタイラスの機影・・・無し。』
と、バックアップ艦からの報告。
「よし、今のうちに対潜爆雷(キャプター機雷)の発射準備をしておくように。
それまで、俺の指示があるまで待機。 以上だ。」
艦長室で、空母フレデリック・ジェイソンの見取り図を広げ、ある一点を見ている
ランスロッティ艦長。
( なぜ、ここだけ・・・? )
その不自然な空欄は、本来、艦載機が収納されているはずのスペースだったが、
その理由の説明書きも無い、ただの空欄だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます