第22話 体験授業

 五個しかないのか。曜日に使われている雷と闇はどうなんだろう。明日、カミール先生に聞いてみよう。




 次の日。今日から本格的に授業が始まるそうだ。時間にあまり余裕はなさそうなので、朝にギルドのリムアムちゃんに会うのはやめておこう。


 朝ご飯は、適当に済ませてお弁当を用意しよう。昨日の残りの鶏肉をパンに挟んで……よし、出来た。学園に向かおう。


 学園の通り道。なんだか商店街の周りの人が避けているように見える。何でされるんだよ……なんか変な服でも来てるのかな。普通にリムアムちゃんが選んだ、普通のトップスとスカート? 何だけど……


 気にしないで学園に向かおう。




 学園についた。あれから特に何もなく着いた。何だったのだろうか。


 「おはよー」「おはよー」


 みんなもう友達が出来たのか。前世もそうだったらしいし、今も友達なんかいn……リムアムちゃんぐらいしか居ない。リムアムちゃんが居るなら決してぼっちじゃないな。よし。


 講義が行われる教室に向かう。他の生徒も多くの人はもう来ているようだ。席はこの前の番号順で良さそうだ。


 「これから、SHRを始める」


 カミール先生だ。やっぱりこの人の声は澄んでいて響いてとても美しい。


 「今日は、選択授業でどの授業を受けるかを決めるために、授業を見学することになっている。必ず受けなければならないのは、剣術・魔術学・魔道具制作で、選択できる授業は、歴史・宗教学・生物・神話研究学のうちの二つだ」


 必修が、剣術・魔術……?学・魔道具制作。どれも魔法の世界って感じだなぁ。選択が、歴史・宗教学・生物・神話研究学か。物理、科学が前世にはあったらしいがこれらはなさそうだ。


 神話研究学面白そう。お、私は、あんまりこの世界とか知らないし、ちょっと気になる。後一つは……見てからでも良いか。


 「まずは、剣術の授業見学だ。訓練所に移動するぞ」




 多分それっぽいところについたかな。周りには、観客席みたいなところがある。なんだか、大会とか開けそうなぐらい広い。


 「彼が、剣術を教えているエドワード先生だ」


 「私がエドワードだ。剣術は、モンスターと戦え時や、対人戦でも必須だから是非見につけてほしい」


 「君たちの先輩が、これから模擬戦をしてくれるそうだ」


 「はい!」 「頑張ります……」


 とても自信に満ちた女の子と、緊張してまともに歩けなさそうな男の子が模擬戦をするようだ。


 「皆さんは危ないので、観客席に移動するように」


 「「はーい」」


 模擬戦……危ない?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る