第19話 同級生

 「では、これから教室に向かいます。皆さん、ついてきてください」


  カミール先生の丁度良いタイミングが怖い。





 少し歩いたら、教室に着いた。


 「32号室か……これは……」


 綺麗な数だ。前にもこんなことあったな。


 教室に入った。教室は、大学みたいな感じで、長い机が並んでいる。


 「番号順に席についてください」


 カミール先生が言った。33番なので、後ろの方だった。


 「番号順に座りましたね。まずは、この学園の仕組みについてからです。学園長が言った通り、実力が全てです。例えば、図書館の本の貸し出しや、訓練場の使用などです。この学園の多くは、特進クラスが優先です。それが嫌なら、このクラスを抜け出してください」


 ……結構なスパルタだ。酷い扱い受けたくなければ、上のクラスに行けってことか……


 「この学園の施設や拘束などは、全部紙に書いてあるのでそれを読んでおいてください」


 投げやりだなぁ。そういえば、この世界でどうやってプリントしてるんだろう。


 「では、解散します……あと、ライトとカルノアはこの教室に残ってください」


 ……カルノアってどんな子だろう。




 「他の人は居なくなったわね。ライトには、さっき話したけど二人に私が直々に魔術を教えることにしたわ」


 あれが、カルノアって子か。オレンジ色の髪でまるで猫みたいな子だ。猫耳は、無いけど……


 「カルノアです。ライトちゃんよろしくね」


 「よ、よろしくね。カルノアちゃん」

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