第17話 入学式

 一時間くらい経ったかな。ほぼ全ての席が埋まってきた。もう少し遅くきても良かったな……時間の確認とかしてなかったし……




 それから十分後。アナウンスがかかった。


 「これより、第十回入学式を行います。まずは、入学許可式です」


 入学許可式! 前世では、少し言い方が違っていたけど担任が一人一人の名前を呼びあげたらしい。何回かやったけど、ずっと緊張して……


 「1組主席 レオンハルト・デザルガーノ」


 「はい!」


 1組っていうと特待クラスだっけ……そのは主席か……偉そうな割になかなかやるんだな……


 「1組1番…………」


◆◇◆


 知っていたけど、結構長いな……もう5分ぐらい経ってる。


 「3組1番、アリバータ」


 「はい!」


 ようやく、お……私たちのクラスの番だ。ちなみに、俺と言いそうになっのは秘密だ。


 「3年33番、ライト・ピタゴラス」


 「え」 「本当?」


 あれ、なんか、名前呼ばれただけなのにざわざわしてないか? どうしてなんだろう……まぁ、いいか。こういうのは、返事が大切だ。


 「はい」


 返事は、良くも悪くもなく普通だ。それにしても、なんでさっきはあんなことになったんだろう。後で、カミール先生に聞こう。



◆◇◆


 「5組40番、…………」


 「はい!」


 「では、ただいま呼名された200名の入学を許可します」


 やっと、ただ名前が呼ばれて返事をしているのを聞くという退屈な時間が終わった。


 「次は、学園長からの式辞です」


 アナウンスをしている人が言った。まだ、続くのか。


 「では、私から。細かいことは、割愛させて頂きます。ご入学おめでとうございます。ですが、この学園は実力が全てです。座学や、魔術の実戦でクラス分けを決めます。決して、家名では決めません。もう一度言いますが、実力が全てです」


 おい待った。今なんて言ったか。実力が全てだ? 


 俺の勉強とは、全く違う! 


 こんな成績の為に勉強するのは、おかしな話だ。学問は、順位を出すだけのものか? いや、違う。もっと、面白くて、素晴らしいものなんだ!


 「実力のない方、ある一定のラインを超えられない場合、退学していただくことをお忘れなく。では、これで私の話は終わります」


 はぁ。どうやら、お……私と全く合わない所のようだ。





 投稿、遅れてすみません。


 そういえば、新年号になりましたね。あまり実感が湧かないですがそういうものですかね……


 この後は、いつものおまけです。



あとがき

 今回のおまけは、アリバータの由来と思う人もいるでしょうが、由来は数学者ではないので違います。


おまけ

 今回は、新元号という事で和算の話ですかね。理由は、新年号……日本……日本の数学……和算って感じです。


和算とは

 和算とは、日本の数学です。詳しいことを知らないので、そんなにいえないんですけどね。どうやら、和算には積分はあったが微分はなかったらしいですね。考えられない世界だ……


 また、算額という文化もあります。これは、額や絵馬に数学の問題を神社とかに納めたものです。これは、問題が解けたことに感謝して、勉学に励むことを祈願して奉納したらしいです。違うともいますけど、武田神社? に数学の問題を見かけた事があります。


 是非興味を持ったら調べてみてください!

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