第13話 久々の文房具店
ギルドで換金した後、 学園の下見に向かった。
バーシェ学園に着いた。学園の敷地はとても大きく、俺の住んでいる家なんか比べ物にならないぐらい大きい。大きい建物が、何個かあり、グラウンドもある。
前世、教えていたような学校とは大きく異なるらしい。
「明日、楽しみだな〜」
明日からが楽しみだ。毎日こんな学校で、勉強できるなんて。
外から見たら、人が少ないことに気づいた。今日は、闇の日だからだろう。
この世界は、火・水・風・土・雷・光・闇の八つの周期で進んでいるらしい。昔、本で読んだことだが、この八つが魔法の属性から来てるらしい。そして、光と闇の日は、休みの日となっているらしい。
「あ、ノートとか持ってない……」
明日から、学園に通うのでノートでも買っておこう。本当は、ノートよりもルーズリーフ派なんだが仕方がない。
文房具店に着いた。ここに来るのは久しぶりだ。ノートとか紙とかは、いつも買い貯めて置くタイプだったので、ノート千冊、紙十万枚をまとめて買った筈だ。確か、貯めていた貯金を崩して買った。
文房具店の中に入る。
「あ、前と随分変わってますね」
「おう、銀髪の仮面ちゃんじゃねぇか。どうしたんだ。こんな店なんか興味ないと思っていたが……」
まさか、その呼び名がここまで広がっているなんて……
「そんなことないですよ。何年か前か忘れましたが、大量購入しましたよ」
「……もしかして、50年くらい前か? 確かそのくらいに親父が突然金をよく使い始めるようになったんだ。親父に聞いても臨時収入が入ったっていうだけでわかんなかったが、そういうことか。後で聞かねえとな……」
「えっと……50年くらい前……そうですね。確かそのくらいです」
「ありがとう仮面ちゃん。おまけするぜ」
「おお、ありがとうございます。では、ノートが欲しいんですけど……」
「50冊だ。持ってけ」
「ありがとうございます」
随分、優しい人だったな。まあ、あの人の親父さん可哀想だけど……細かいことは、気にしないほうがいい、
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