第10話 仮面を外して起きた災難
よし。取り敢えず忘れよう。今は、昼食だけに集中するんだ。
「えっと、リムアムちゃんは、何食べますか?」
「…………ライトちゃん」
はぁ。どうしよう。結構重症だ。
「え? 何のことですか? まぁ、メニューってないですかね?」
「えっ、お昼ご飯のことですか。もちろん私を食べてくれていいですよ。ここは、料理店ではないし……」
「……は? 一体何を言って……」
「は〜い。ライトちゃんは、ベッドに寝ましょうね〜」
マズイって。てかベッド無いし……
「ライトちゃん余裕ですね。あっ、心配しなくてもベッドは、ウェイトレスさんに持ってきて貰いましたから安心してください」
しまった、グルだったのか。どうしよう。待って待って。そんな近寄ってこないで。いやいや、押し倒されちゃうから。
「ライトちゃん。いい子にしましょうね〜」
「えっ、動け……ない」
「ふふ。500年も生きているのにこの程度の魔法レジストできないなんてね〜。さっ、始めるわよ」
「ちょっと待って。え? 待って待って。女の子同士だから。
無言で近づいて来ないで。そんな、女の子同士でやるなんて、考えらんないからら!」
やめて。快楽が、意識……が……
「……ここは?」
リムアムちゃんに押し倒されてからのことが全く何もわからない。
「あ、ライトちゃん。本当にごめんなさい。興奮して我を失ってたわ。でも、本当によかった。気絶して目が覚めなかったらって思ったら……本当にごめんなさい。ライトちゃんが、かわいすぎたから……本当に……私、どう責任とったら……死んだほうが……」
大変。すごい修羅場だ。リムアムちゃんが、泣いてすごい罪悪感に浸っている。どうにかしなければ……
「いや、そんなことは……気にしないでね。まあ、びっくりしたし、そのすごい怖かったけど……」
「やっぱり。ごめんなさい。何でもするから、ここで死んでもいいから」
「……取り敢えずこの話は、ここまで。もう暗くなってくる時間だし、夜ご飯でも食べよう? ね?」
「……分かったわ。でも、いつか何かライトちゃんに会ったら何でもするから……」
「分かった分かった。じゃあ、美味しいご飯が食べれる所に連れて行ってよ」
「喜んで! ……あと、仮面は必要かもですね。すぐに貴族の奴隷にされそうですから」
それは大変だ。仮面は、一応付けておくか。
「まあまあ、その話も後ね。今は、ご飯食べに行こう?」
そうして、リムアムちゃんがサンドイッチが美味しい店があると言っているのでそこで夜ご飯を食べた。
「あ〜、美味しかった。此処のハムサンドイッチ美味しいんだね」
「そうね。あと、さっきの仮面の話だけど……」
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