第9話 いつから、錯覚していた……

 あれから頑張って取り敢えず服買いに行くことになったけどらリムアムちゃん張り切りすぎだよ……さっきからずっと着せ替え人形だし……


 「ちょっと、ライトちゃん。なにボッーとしてるんですか! まだ、回る店あんですからね!」


 張り切ってるな〜。そろそろ休憩したいな。


 「そろそろ休憩しませんか?」


 「うっ。そうですね。張り切り過ぎてたみたいです。お昼ご飯でも食べましょう」




 そして、俺はリムアムちゃんに言われるがまま高そうなお店に連れて行かれた。

 

 「なんか、高そうなお店ですけど大丈夫ですか? そんなにお金持ってきてないですけど?」


 「ふふふ。私に任せておけばいいのですよ! 私の全財産持ってきましたから」


 「ちょっと!? 何言ってるんですか?

もっとお金は、大事に……」


 「大丈夫ですって。そんなことより、いいことしましょう、ね? 約束しましたもんね。 ライトちゃんの体は、私のものです〜」


 あ、あれって本気だったんだ。適当に流してたのに……


 「そ、そんな約束してませんよ」


 「約束したか、約束してないかは、どうでもいいのです。大事なのは結果ですから」


 まあね。数学とかも結果は、大事だけどね。


 あ〜〜、空は綺麗だなぁ。美しい青空!


 あ、鳥も飛んでる。


 「ライトさん。何してるんてますか?」


 「えっと、空は綺麗だなぁ〜って」


 「もう、私こういう所初めてで緊張してるっいうのに、随分呑気ですね」


 「そうだったの。俺も初めて来たけど、リムアムちゃんも初めてだったんだ」


 「……口調も改善点あり、ですか」


 何かきこえたかな?気のせいだよな、うん。凄い考えてそうだけど違うよね。


 遂に、お店の前までやってきた。


 「お客様。ご予約は、お取りになってますか?」


 「い、いえ。取ってない、です」


 あっそうなんだ。それにしても、このウェイトレスさん紳士でカッコイイな。前世は、酷かったらしいし。なんか、ショック。


 「では 、空いている部屋にご案内いたしますね」





 そうして、個室に着いた。偉い人が、会議なんかをしてそうな部屋だ。


 「この部屋は、完全防音となっています。ご昼食のあと、存分にお楽しみいただけます」


 えっ、何が? あ、リムアムちゃんが悪い顔してる! ちょっと待って。え? もしかして、はめられた!? これから、一体どうなっちゃうんだろう……

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