第5話 結果(2)



前回を振り返ると

最初までは、よかったが

だが、最後の最後に母さんの言った一言から

俺の今通ってる学校での終わった...。


「とりあえず、来週の火曜くらいから編入試験して」

「すぐに、合格不合格発表するから」


まぁ、あんな簡単な言い訳で

母さんを欺ける訳がなかった...。


というか、来週の火曜って

あと、3日しか勉強出来る日ないじゃないかよ!!


「ちなみに、今回お前が私に嘘ついたペナルティで」

「本当は、渡そうと思った私の学園のパンフレットや学園内の地図とか」

「全部、渡さないからよろしく。」


笑顔で言っているが

この顔は、本気で俺に何も渡さない気だ...。


とりあえず、なんで嘘だとわかったのかだけ

でも教えてもらわないと

いろいろ納得しない。


「なんで、俺が嘘ついてるってわかった?」


「うーーーーーん。」

「知りたい?」


「あ、あぁ。」


俺が返事すると母さんは

リビングを出て、どこに行くのかと思ったら

俺の部屋にあるいつも通ってる学校の制服を

持ってきた。


その制服のポケットから

何かを取り出した。


「なんだよ。それ...。」


ゴクリッ


「盗聴器だよ。」


・・・・・・・・・・。


「まぁ、他にも発信機やお前が危険にあった時のためにいろいろついてるぞ。」

「知りたいか?」


「・・・・・は?」


いやいや、盗聴器?発信機?

しかも、あの制服にまだ他にもあるのかよ!


「まぁ、こういのは今回の件とは少ししか関わってないから安心しろ。」


「安心出来るわけないだろ!!」

「いつから、そんなもん付けてたんだよ!」


「あんたが今の高校に入学が決まって学校からこの制服が届いた時に知り合いを使ってやってもらった。」


「はぁーーーーー。」


これが一般家庭なら

これ以上の口論になってケンカしたり家出をしたりするが俺の母さんは

こういう事を普通みたいにやるから

もう、これ以上俺は驚かない。


「あと、うちの学園の編入試験は難しいから覚悟しておけよ」


「せめて、編入試験の範囲とかは教えてくれないのか?」


母さんが自分のかばんから

何枚か紙を俺に渡した。


「一応、これが今までの編入試験の過去問だ」

「ちゃんと、勉強しとかないとあんたでも厳しいかもしれないよ」


「・・・わかった...。」


「まぁ、あんたの事だから編入試験に落ちるなんてありえないと思うけど」

「大丈夫だよね?」


もし、わざと間違ったりしたら何するか

わからないよと言わんばりの圧力だった。


「言われんでもわかってる。」


という事で

俺は、今通ってる学校から

母さんのどんな感じかわからない学園に

編入することになった...。

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七色メモリーズ 神崎 レイ @ReiyA0926

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