第4話 結果
約束の1週間がたった...。
この日、俺は一か八かで
母さんの学園に編入するのをどう回避するか
いつもとは、違う帰り道を通って帰った。
いつもなら、10分くらいで家に着くところを
1時間くらいかけた。だが...。
「いい案が思いつかねぇ...。」
いろんなパターンで想像してみたが
全てダメだった...。
こうなったら、ぶっつけ本番で
やるしかねぇ!!
家に着いて、玄関の扉を開ける前に
深呼吸した...。
「ふぅー。よし!」
ガチャ
案の定、母さんはもう家に帰ってた。
とりあえず、いつも習慣で
部屋に荷物を置いて部屋着に着替えて
母さんのいるリビングに行った。
「お前にしては、珍しく遅かった。」
俺と母さんの勝負が始まった...。
「と、友達とゲーセンに行ったりカラオケも行ってたからな」
ヤバイ初っ端からやらかした。
「ほう。お前が友達とカラオケやゲーセンにね...。」
俺の顔を間近でジロジロと怪しそうな顔で
見てくる...。
「(さすがに、バレたか…。)」
ぶっつけ本番って言っても
母さんは、いろんな手を使ってくるから
結局は、この方がシンプル過ぎて
逆に、疑って来ないと思った。
「ちなみに、その友達は男か?それとも女か?」
「男の友達だ...。」
・・・・・。
沈黙が俺の胸を激しく鋭い槍でつつかれてる
くらいの痛みが襲ってくる。
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「
母さんが俺の肩に手をのせた。
「(オワッタ...。)」
・・・・・・・・・・。
「やったじゃねぇか!!」
え?
「お前なら、出来ると思ったよ!」
「やっぱり、お前にはこんくらいの難しいやつじゃないとちゃんと行動しないからな!」
え?
「(あの母さんがこんなにもあっさりと...。)」
でも、案外シンプル過ぎてわからなかったのか?
なんにせよ。母さんの学園へ編入する問題は
なんとか解決出来たな。
「ふぅー。」
母さんから背を向けた後に
息を吸うのを忘れてて、俺は息を吸った。
だが、後ろから
嫌な感じがしてゆっくりと振り向かえった。
・・・・・。
「と、私が言うとでも思ったか?」
満面な笑顔とともに
俺は、母さんの後ろにうつる悪魔が見えた。
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