第3話 試練



母さんからの

1週間以内に友達を作れという

今の俺には確実に無理だ...。


でも、どんな感じかわからん学園に

編入するよりかは、今の学校にいた方が

何倍も良い!!


というか、1週間って短すぎだろ!!

学園とかの用事やたぶん芸能関係の用事も

あると思うけど

それでも、早すぎだろ!!!


とりあえず、明日から頑張ろう...。


1日目...。


「(よし!とりあえず、なんでもいいから話すきっかけを作るんだ!)」


とりあえず、怪しまれない感じで

まわりがなんの話をしてるか聞いて

俺でもいける話題が来た時が勝負だ!


ガヤガヤガヤガヤ


・・・・・・・・・・。


キーンコーンカーンコーン


「じゃあ、みんな気をつけて帰るんだよ。」


みんなが教室を出ていく...。


まぁ、初日だし

そんな、うまい話があるわけない。


明日に備えていろいろ話す話題を勉強しなければ


2日目...。


「(よし!昨日とは違って最近の話題のドラマとかちゃんと見てきたから)」

「(いつでも来い!!)」


・・・・・・・・・・。


「じゃあ、明日は体育あるからジャージとか忘れないでね。」


また、みんなが教室を出ていく...。


なぜ、今日に限って話題のドラマとかアニメとかの話が出ないんだよ!


まだ諦めるな!俺!あと、5日ある。


明日は、かばんに人気アニメのキーホルダーをつけて行こう!

そうすれば、男は食いつくだろ!!


3日目...。


「ハーイ!みんな、席に着いて」

「これから、持ち物検査しまーす。」

「最近、みんなが雑誌とかいろいろ持ってきてるって噂を耳にしたよ!」


「えーーーーーーー。」


「いいから、かばんとか机の上に置いて」


ヤバイ!ヤバイ!

なんで、今日なんだよ!!

かばんにキーホルダー付けたまんまだぞ...。


「はい。次、虹丘にじおかくん!」


「は...い...。」


持ち物を出す...。


「あぁー。可愛い!!」

「これ、最近人気のやつのキーホルダーだよね?」

「先生も好きだから見てるよ!」

虹丘にじおかくん、こういうのが好きなんだね。」

「でも、これは不必要な物だから没収ね。」


終わった...。



4日目...。


昨日は、散々だったが

今日は、俺から話しかけるんだ!!


・・・・・・・・・・。



5日目...。


・・・・・・・・・・。



6日目...。


・・・・・・・・・・。



7日目...。


終わった...。

今日まで、いろいろ試してみたが

全部裏目に出て何も出来なかった...。


もう、諦めて

母さんの学園に編入するしかないのか...。


やっと、桜咲さくらざき先生とも

話せるようになったのに...。

...ほんの少しだけど...。


これは、もう一か八かで

あの方法でいくしかねぇ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る