デジタルの風化

葵流星

デジタルの風化

風化とは、地表の岩石が様々な要因により破壊されることを言う。

もしくは、月日と共に薄れていくものとも言う。


地球上のあらゆる物が風化していくのならインターネットでさえも風化していくのだろう。


とはいえ、今はそんなことはほとんどない。例え核戦争が起きたとしても少なくともどの国かのシェルターにはパソコンが置いてあるはずだ。


平成という時代はインターネットが広く民間にばら撒かれた時代だと言える。

第二次世界大戦以降、電子化が進みその中でもとりわけインターネットは進化していった。


そして、インターネットの進化と共にまた風化が進む。

世界中に膨大に存在する情報を全て再変換できるほど人類は暇ではない。


たとえば、ゲームの進化を見てみよう。

はじめは、テーブルテニスのようにキャラクターも居なかった。

しかし、コンピューターの進歩により色がついたキャラクターも登場し、より現実に近いような物に見えてきた。


こうした順々な変化は比較的簡単だが、一気に技術を跳躍させるのは難しい。

ブログを作っていた人ならわかると思うがようするに昔の物を再び直すのは大変である。


つまり、私が危惧しているのは形式の変更である。

そして、これは実際に感じ取れる変化でもある。


インターネット上にありふれている画像を見てみよう、パソコンを使ったデジタルの絵があるとしよう。

そして、その絵が新しいものなのか古いものなかはすぐにわかるはずだ。


結局、何が言いたいのかと言うとインターネットは比較的風化がしにくいメディアではあるがその分新旧がわかりやすいメディアでもある。

そして、今後それらを管理するためにはその都度更新をしていく必要があるといえる。


それは、伝言ゲームのように情報を失ったり加えられたりする長い冒険である。



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デジタルの風化 葵流星 @AoiRyusei

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