イフちゃんとユキちゃん

 制服を着崩して厳格な校則を軽んじる女の子、ユキちゃんは屈強な身体の風紀委員長(男子)の説教に怯まず、勇敢な言動を繰り返して、頻繁に言い争っている。


 学園にアイドルは不要だと風紀委員が主張した時も先頭に立って戦ったユキちゃんは、多くの生徒を奮起してアイドルを守った。


【区切り】


 鈍感な幼馴染ドンくんが、鬼の様な素顔を見ると畏怖の念を抱き逆らえないと噂されている女学生イフちゃんと行動を共にしていると知ったユキちゃんはドンくんを魔王から解放すべく立ち上がった。


 ドンくんに「魔王と関わるな」と説得したが「噂は誤りだ」と反論されて聞く耳を持たれなかった。


 ドンくんは魔王に惑わされていると断定したユキちゃんは、魔の手から幼馴染を解放すべく、昼休みに成ると足早に魔王城(校舎の屋上)へ向かった。


【区切り】


 屋上で仮面を外した魔王と対峙したユキちゃんは、想定外に可憐な顔のイフちゃんに驚いたが、可憐な顔は勇者を騙す魔王の仮面に違いないと考えて、素顔を見せろと頬っぺたを引っ張った。


 嫌がり抵抗するイフちゃんの頬っぺたを掴み引っ張る幼馴染ユキちゃんを見たドンくんは、ユキちゃんの身体を掴み、イフちゃんから遠ざけた。


 噂は誤りだと入念に説かれても、イフちゃんを怖がる人の反応が嘘に見えない事から、ドンくんの主張を受け入れがたいユキちゃんは、二人の関係を容易に断つ事は出来ないと判断して「実力行使は控える(例外有)」と明言した。


【区切り】


 翌日の昼休み、屋上にはイフちゃんとドンくんに加え、ユキちゃんが居た。


 イフちゃんを信用できないと語るユキちゃんは、監視と実態の調査をすると宣言してイフちゃんと交流を始めた。


【区切り】


 物怖じと無縁なユキちゃんは、男勝りで行動的な性格から、好んでリーダーになる事が多いが、校則に縛られる事を嫌い生徒会に入ろうとは思っていない。


 男女ともに憧れを抱かれているユキちゃんは敵視される事も多い。

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