第129話「そもそもこの世界の女子高生って人間なんですかね?」
応保二年、平安京。
近衛天皇の住む御所・清涼殿に毎夜現れる鵺と呼ばれる妖怪を退治するため、源頼政が現れた。
頼政は鵺(一般人が想定する頭が猿、胴が狸、手足が虎、尾が蛇の怪物を指す言葉。およそ八百年後にナイナイ星で息子による敵討ちが行われた)よりもずっと人間を射殺す方が好きだったが、帝の命令とあらば喜んで妖怪退治に出向くことにした。信頼できる部下の猪早太を連れて夜間の番を務めていると、やがて丑の刻頃に艮の方角から黒雲が立ち上り、頼政は妖怪が現れたと思って弓を引いた。
マグロの頭、猫の尾、女子高生の身体を持つ女子高生が現れて、とにかくすごいキモさで矢に射られて絶命した。
京極夏彦の百鬼夜行シリーズの新刊が遠のいた。
○
平安時代末期の武将。保元の乱で後白河天皇、平治の乱では平清盛に与して平氏政権で源氏の長老として中央政権で要職に就く。
後白河天皇の第三皇子である以仁王が平家打倒のために挙兵した際にこれに呼応して挙兵したが、力及ばず自害する。享年七十七歳。
○マグロ女子高生
本家いレ生第667話に登場した怪異。マグロの頭、猫の尾、女子高生の身体を持つ。そもそも女子高生なのかどうかもわからないし、まさか出番があるとは思わなかった。
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