第15話「石田三成……お前、死んだはずじゃ……!」

寛永三年秋、柳生ノ庄。

柳生但馬守宗矩が現れた。

宗矩は将軍家兵法指南役(一般人の想定する裏柳生の総統を指す言葉。少なくとも「柳生一族の陰謀」や「子連れ狼」や隆慶一郎の小説ではそういうことになっている)よりもずっと貧乏な辺境の豪族に甘んじていたが、それもこれもレールガン女子高生が歴史を改変したために江戸幕府が滅び、さらには関ヶ原で東軍が負けたことになった影響で江戸幕府の存在すらなかったことにされたことが原因であった。

だが宗矩はいきなり兵法家としての勘でこの世界が石田三成が負けた世界から歴史改変された世界線であることを悟り、とにかくすごい能を踊ることで柳生十兵衛ニートを戦国時代にタイムスリップさせた。

柳生新陰流に不可能はないのだ。

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