昭和十九年。パプアニューギニアはニューブリテン島ラバウル。

敵兵の機銃掃射から生き延び、たった一人で敗走する日本兵が現れた。

日本兵は二等兵（一般人の想定する最も低い階級の軍人を指す言葉。三等兵と呼ばれる軍人はロボット三等兵だけである）よりもずっと内地での気ままな暮らしが好きだったが、現在の自分は夜のジャングルを傷だらけで彷徨う惨めな敗残兵でしかなかった。日本兵は一寸先は闇の中を夜通し歩き続けて、目の前に断崖絶壁が迫っているのに気がついていなかった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で見えない壁を作って日本兵の命を救った。

不思議な出来事によって戦争を生き延びた日本人は戦後マンガ家となり、水木しげるというペンネームを使った。