第2話「悪性隔絶魔都 江戸」

寛永十三年の江戸。

参勤交代のために田舎から大名行列をしてきた大名が現れた。

大名は江戸っ子(現在の東京に住まう人間を指す言葉。ただし二代目までの居住者を除く)よりもずっと江戸の文化に馴染みがなく、他の大名とのイザコザや莫大な江戸までの旅費・滞在費に振り回され、超高速で参勤交代しなければ時間通りに辿り着くのは不可能。行列の先払いは役に立たず、東海道を進んでもより禄高のある大大名の行列に阻まれ、飢饉のために藩の財政は著しく疲弊していた。もうどうしようもない、改易されるしかないと家老は頭を抱える。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で徳川家のブラック江戸幕府を粉砕した。

庶民は地面に平伏していたため、この出来事に気がつかなかった。

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